大阪府の吉村洋文知事は30日、12月から各自治体で始まる新型コロナウイルスワクチンの3回目接種に向け、府として少なくとも3カ所の大規模接種会場を開設する方針を表明した。府庁で記者団に「府民が行き来しやすい場所を考え、交通の便がいい大阪市内を中心に設置し、市町村(の業務)を補完したい」と述べた。
国が2回目からの接種間隔を原則8カ月以上とする中、吉村氏は新変異株「オミクロン株」が急拡大する事態を想定し「高齢者施設や高齢者が多く入る病院でクラスター(感染者集団)が起きたら大きな影響が出る。そういったところから(3回目接種を)開始すべきだ」と強調した。
「原則8カ月以上」のルールを見直すよう国に働きかける考えも示した。
府は1、2回目向けの大規模接種会場として、大阪市中央区のマイドームおおさかに府コロナワクチン接種センターを運営していたが、11月28日をもって閉鎖した。