新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の海外での感染急拡大を受け、政府が全世界を対象に外国人の入国を停止した30日、留学生を受け入れている「大阪YMCA国際専門学校」(大阪市西区)は対応に追われた。
古谷佳之(ふるや・かつゆき)日本語学科長は「一部の国からの入国が制限されるとは思っていたが、全面的に止められるのは想定外だった」と話し、同日中にオンラインで学生らに現状を説明する予定だ。
同校では現在、約50人の学生が国外から授業をオンラインで受講。11月の入国緩和を受けて入国の準備を進めていたといい、「せっかく前向きな兆しが見え始めていただけに、学生も不安だと思う」。
政府は今回の措置を「当面1カ月」としているが、先行きが分からないことへの不安もある。来年4月には新入生が入学するが、「その頃には日本で授業を受けられるようになっているといいのだが」と願った。