日大理事長逮捕 元理事ら供述突破口に証拠積み上げ

産経ニュース
10月、日大の田中英寿理事長宅から押収物を運び出す東京地検特捜部の係官=東京都杉並区
10月、日大の田中英寿理事長宅から押収物を運び出す東京地検特捜部の係官=東京都杉並区

東京地検特捜部は29日、所得税計約5300万円を脱税したとして、所得税法違反の疑いで、日本大学理事長の田中英寿(ひでとし)容疑者(74)を逮捕した。日大付属病院をめぐる元理事らの背任事件で、田中容疑者の共謀を問うことは断念したが、家宅捜索で自宅から見つかった巨額の現金や元理事らの供述を「突破口」に、脱税での摘発に踏み切った。

「悪さをしていた理事は『虎の威を借る狐』で、理事長は悪くない。そんなことがありえるのか」。ある検察幹部は、井ノ口忠男被告(64)と、医療法人グループ前理事長の籔本雅巳被告(61)が逮捕される以前から、田中容疑者の関与を疑っていた。

関係者によると、特捜部は9月に背任容疑で日大関係先を家宅捜索した直後、2回にわたり田中容疑者に現金の授受について任意で聴取。田中容疑者は授受を否定したという。

一方で、特捜部に逮捕された籔本被告は10月以降、「田中理事長に現金を渡した」と供述。後に井ノ口被告も同趣旨の供述を始めたという。田中容疑者の自宅からも約2億円の現金が見つかっていたが、田中容疑者は両被告による背任行為の詳細を把握しておらず、背任罪の共謀に問うのは困難だった。

このため特捜部は並行し、田中容疑者が得ていた不透明な資金が「無申告の所得」に当たる可能性があるとして、脱税での立件を模索。両被告の起訴後も関連会社「日本大学事業部」幹部や日大の出入り業者などに「田中理事長がカネを受け取るところをみていないか」と聴取を続けた。

田中容疑者が日常的に携帯電話を使用していないことなどもあり、捜査は難航したが、特捜部は銀行の出金記録などを確認。田中容疑者への現金提供を行ったとされる時期に、籔本被告が「銀行からおろしてください」と側近に指示するラインのメッセージなどの客観証拠も積み上げ、立件にかじを切った。

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