国内外で人気のパフォーマンス集団・電撃ネットワークが公式YouTubeチャンネルを開設。AI(人工知能)がコンプライアンス重視で監視する中、芸風である体を張った過激なネタで勝負している。
1990年結成の電撃は南部寅弾、キュウゾウ、ダンナ小柳に加え、新人チームの今日元気、ランディー・ヲ、リチャード・ジョーダンの6人組。鼻に入れた爆竹に点火したり、ドライアイス入りのペットボトルを背負って爆発させるなどのパフォーマンスで知られるが、メンバーはサンケイスポーツの取材に応じ「YouTubeで世界制覇したい」と開設理由を明かした。
各メンバーはこれまでTikTokなどでもネタを配信。しかし、Tバックの尻で割りばしを割る動画を投稿したところAIが削除し、元気も「後部座席で寝ていたランディーの膝の上で、灰皿に入れた爆竹やねずみ花火を爆発させた動画も数分でアウト」と説明。ダンナも「今まで2度消されて、そろそろアカウントが使えなくなりそう」とピンチだという。
それでも南部は「今まで行ったことのない国の人たちも驚かせたい」とあきらめず、今回はサイバーエージェントとタッグを組んで開設。ダンナが「削除される前に、早めにみてほしい」と呼びかける一方、南部は「ぼかしやモザイク、(股間を隠す)象さんマークなどを駆使したい」とサイバー社とギリギリセーフのラインを模索中だ。
メンバーによると、男性の乳首など露出が多い動画が削除対象になりやすいという。南部は「相撲やプロレスはOKなので、自分たちもプロフェッショナルだということをAIに認識させたい」と世界を驚かせてきた結成31年の底力で真っ向勝負の構えだ。
最近では裸のリチャードが100連発花火を至近距離でキャッチするネタに挑戦。体に約50個のピアスをつけるランディーのネタも注目で、南部はライブでのパフォーマンスも重視しながら「荒削りのほうがドキドキするしワクワクする」と期待していた。