井崎脩五郎のおもしろ競馬学

あの頃、「世界」に驚いた

産経ニュース

もう40年も経つのかと、あらためて思う。ジャパンCが始まったのが1981年だから、今年で丸々40年経つのだ。

今でも、第1回ジャパンCの衝撃はハッキリ覚えている。前走の天皇賞・秋でレコードタイムで覇を競った日本のホウヨウボーイとモンテプリンスが、あろうことか6着と7着に大敗。勝ったのは、米国代表のメアジードーツで、前3走とも負けっぱなしという6歳牝馬だった(年齢表記は当時のもの)。峠などすでに過ぎかかっている馬だった。この馬が東京の芝2400メートルを2分25秒3でレコード勝ちしたのだ。従来のレコードをいっぺんに1秒0も更新する破格なもの。これほどまでに外国馬のレベルは高いのかと、ただただ驚くばかり。「外国の馬には、100年経っても勝てないんじゃないか」という声まで出た。

第3回のジャパンCで、日本のキョウエイプロミスが日本馬として初めて2着で連対したとき、テレビ東京の土居壮アナが、ゴール前、「これは大変なことになった!」と絶叫したのを間近に聞いた。われわれ、日本の競馬ファンの実感だった。日本の馬はまだ当分、連対なんか出来っこないと思っていたのだ。よくやったと、ずっと拍手したものだ。

日本のカツラギエースが逃げ切りを決めた第4回ジャパンCのときは、一緒に見ていたJRAのベテラン職員が、レース前半は「シービー頑張れ」と応援していたのだが、そのミスターシービーの動きがよくないと分かると、切り替えて「(シンボリ)ルドルフ頑張れ」、さらにカツラギエースが逃げ切りそうになって「カツラギ、カツラギ!」と小声で連呼していたのも間近に聞いた。

こういう黎明期を経て、日本の馬は次第に強くなり、今や、日本に行ってもチャンスはあまりないと、来日する外国馬の数も減った。馬のレベルもイマイチ。

ところが今年は、3頭来日して、いずれも実績十分。なかでもフランスのグランドグローリーは、前3走とも重賞で①①②着という好成績。下馬評で、日本のコントレイルの好敵手にその名があがっている。楽しみな一戦になった。 (競馬コラムニスト)

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