宇良、3日連続で肩すかし「奇跡」 技あり勝ち越し/九州場所

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肩すかしで琴ノ若(右)を転がす宇良。人気の業師が3連勝で勝ち越しを決めた (撮影・村本聡)
肩すかしで琴ノ若(右)を転がす宇良。人気の業師が3連勝で勝ち越しを決めた (撮影・村本聡)

大相撲九州場所10日目(23日、福岡国際センター、観衆=3000)東前頭7枚目の宇良(29)は琴ノ若(24)を肩すかしで破り3連勝。8勝目を挙げて勝ち越した。横綱照ノ富士(29)は平幕豊昇龍(22)をきめ出して10連勝。大関貴景勝(25)が関脇明生(26)に押し出されて初黒星を喫したため、単独首位に立った。照ノ富士を1差で貴景勝と平幕阿炎(27)が追い、2敗は関脇御嶽海(28)に平幕玉鷲(37)、宇良、北勝富士(29)を加えた4人。

いなされて、土俵際でたたらを踏んだ。振り向きざまに琴ノ若の懐へ飛び込んで、もろ差しに。宇良が一瞬にして、ピンチを好機にかえた。

「負けたかと思った。向き直って、攻めに転じることができた」

頭を相手の顎の下につけ、右の差し手を強く引きながら、体を開いて横転させた。3日連続して「肩すかし」の決まり手で3連勝。10日目に勝ち越した。いつものようにとつとつとした口調で「奇跡というか、めったにこういうことはないですから」。

コロナ禍で福岡市内では2年ぶりの開催。宇良は2度の右膝靱帯(じんたい)断裂による長期休場もあって、平成27年春場所の初土俵以来、幕内力士として九州場所の土俵に立つのは今場所が初めて。館内の売店で販売されている相撲土産グッズの限定はがきセット「多彩な技で魅せる!技能派」では、宇良のほか関脇明生、幕内大栄翔、遠藤、翔猿の5人が名を連ねる。

8勝のうち「肩すかし」が3、「足取り」が2、「とったり」が1つ。文字通り技能派の面目躍如だが、宇良は「技能賞」どころか三賞には縁がない。

自己最多の11勝を挙げた平成29年夏場所も、今場所と同じく10日目に勝ち越した。だが、千秋楽に開かれた三賞選考委員会では候補に挙がったものの、満票19票で得票は4票。出席した親方衆の中から「彼の相撲は技能ではなく異能」との声が上がり、過半数を取れずに受賞は見送られた。

2敗を守った。平幕ながら優勝争いを盛り上げる役回りは、「異能」では務まらないだろう。一年納めの場所の終盤戦。業師の存在感が増してくる。(奥村展也)

■宇良 和輝(うら・かずき) 本名は同じ。平成4(1992)年6月22日生まれ、29歳。大阪・寝屋川市出身、木瀬部屋。京都・鳥羽高―関学大から平成27年春場所初土俵。28年夏場所新十両。29年春場所新入幕。右膝負傷による2度の長期休場で西序二段106枚目まで転落し、令和2年11月場所で十両に復帰して、3年名古屋場所で再入幕を果たした。得意は押し、足取り。176センチ、147キロ。

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