不信任からは後退も…静岡・川勝知事に辞職勧告決議

産経ニュース
「ごめんなさい」。記者会見で自身の発言を謝罪、撤回した川勝平太静岡県知事=10日午後9時45分ごろ、県庁(岡田浩明撮影)
「ごめんなさい」。記者会見で自身の発言を謝罪、撤回した川勝平太静岡県知事=10日午後9時45分ごろ、県庁(岡田浩明撮影)

静岡県の川勝平太知事が10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で御殿場市を「コシヒカリしかない」などと揶揄(やゆ)したような発言をめぐり、県議会最大会派の自民改革会議と公明党県議団は24日の臨時議会に、知事辞職勧告決議案を提出。両会派などの賛成多数で可決された。県議会事務局によると、知事辞職勧告案の提出と成立はいずれも県政史上初。しかし決議には強制力がなく、川勝知事は続投する意向。

自民は法的拘束力がある不信任決議案提出を検討していたが、成立に必要な出席議員の4分の3以上の賛成を得られる見通しが立たなくなり、23日に提出見送りを決定。代わって、過半数の賛成で可決できる辞職勧告案に切り替えていた。

辞職勧告決議は、川勝知事の一連の発言について「一部地域を差別しはずかしめ、本県を分断する発言により、県民の心を深く傷つけ県政の停滞と混乱を招いたことは、言語道断であり容認できない」として「知事としての資質を欠いていることが明白となった」としている。

臨時議会での提案理由の中で、自民会派の野崎正蔵代表は「知事はかねてから不適切な発言を繰り返している。そのたびに誤解だなどと言い訳をして、最後には謝罪・撤回に追い込まれている。心の底から謝罪しているとは受け取れない」と、今回の発言に限らずこれまで舌禍が繰り返されてきたことを問題視。「適格性を欠く川勝知事に残り3年半の県政を任せられないと考えるからこそ辞職勧告決議案の提出に至った」と主張した。

この日の臨時議会では、御殿場市民が提出していた川勝知事の辞職を求める請願も審議され、自公などの賛成多数で採択された。こちらも法的拘束力は持たないが、川勝知事は県議会と県民の双方から辞職を求められた形となった。

川勝知事は発言について10日夜、御殿場市役所を訪ねて勝又正美市長、高橋靖銘市議会議長と面会して発言を撤回して謝罪。12日の定例記者会見では約20秒間、頭を下げるなどして県民全体に謝罪している。同市議会は謝罪要求決議を検討していたが一連の謝罪を受けて上程を取りやめていた。

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