真実か作り話か「自白」めぐり全面対立 岡山女児殺害公判

産経ニュース
送検時の勝田州彦被告
送検時の勝田州彦被告

岡山県津山市で平成16年9月、小学3年の女児=当時(9)=を刃物で殺害したとして、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた無職、勝田州彦(くにひこ)被告(42)の裁判員裁判が24日、岡山地裁(倉成章裁判長)で結審した。最大の争点は、捜査段階での「自白」の信用性だ。検察側は被告の供述を基に作成された被害女児宅の間取り図の正確性などを根拠に信憑(しんぴょう)性が高いと主張。対する弁護側は「秘密の暴露はない」と真っ向から対立している。

「噓をでっちあげ、ここまで話を大きくしてしまい大変後悔しています」。勝田被告は最終意見陳述でこう述べ、捜査段階で「虚偽自白」に及んだ自己の振る舞いを悔やんでみせた。

検察側は、その「虚偽自白」の内容が、実は具体的で客観的事実との一致も多いとして、真実の自白だと訴える。

その一例が女児宅の間取り。玄関に向かって左側に駐車スペースがあり、ドアノブは回すタイプ。事件現場の8畳居間は玄関の右側にあり、居間の窓からは高速道路の土手が見える-。こうした被告の説明は、実際の女児宅と整合しているという。

さらに被告は「玄関に入って(女児に)時間を尋ねると、居間にある時計を見に行った」と経緯を語ったが、女児の母親の証言ではこれも女児の習慣と合致。「作り話と偶然一致したとは考えられず、被告が犯人でなければ説明は困難」と信用性の高さを強調した。

一方、弁護側は最終弁論で、供述内容の多くは被告の逮捕前にテレビなどで明らかになっていた事実だとして、犯人しか知りえない秘密の暴露には当たらない、と反論した。女児宅の外観や間取り、下校経路も報道で公になっており、事件に興味を持った被告は特集番組を録画して見返し、インターネットでも情報を集めていたと主張した。

また「虚偽自白」の動機について被告が「警察官へのサービス」と法廷で語ったことも、被告の知能指数(IQ)が知的障害との境界にあることを考慮すれば不自然ではない、とした。

さらに、被告のDNA型と一致するような物的証拠がないことも指摘。自白のみをもって有罪とすることを禁じた憲法の規定に照らし「被告は無罪だ」と改めて述べた。

「自白」は真実か、作り話か。判決は来年1月6日に言い渡される。

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