鹿島神宮奥宮の全貌を初公開 檜皮葺屋根を修繕

産経ニュース
鹿島神宮の奥宮で公開されている「檜皮ぶき」の作業=鹿嶋市宮中(三浦馨撮影)
鹿島神宮の奥宮で公開されている「檜皮ぶき」の作業=鹿嶋市宮中(三浦馨撮影)

鹿島神宮(鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)は、国の重要文化財に指定されている社殿・奥宮(おくのみや)の改修工事の様子を30日まで一般公開している。建造から400年以上の歴史がある奥宮の全貌がオープンになるのは今回が初めて。〝檜皮(ひわだ)ぶき〟と呼ばれるヒノキの樹皮を使った伝統的な屋根のふき替え作業を目の当たりにすることができ、関係者は「おそらく最初で最後の公開となる」と話している。

奥宮は、徳川家康が関ケ原の戦いの戦勝記念として慶長10年(1605年)、鹿島神宮へ奉納した。当初は本殿として使われていたが、元和5年(1619年)に約400メートル離れた現在の場所へ移された。

三間社流造(さんげんしゃながれづくり)という建築様式が用いられており、横から見ると〝への字型〟のなめらかな流線形で、かつ豪壮な屋根が特徴。こうした曲線は瓦ではなく、植物が原材料で、折れずにうまく曲がる檜皮でしか表現できないという。

屋根に用いられる檜皮一枚の大きさは縦75センチ、横10~15センチ。今回は約160平方メートルの屋根のふき替えのため、全国の樹齢100年以上のヒノキ858本から採取されたが、檜皮をむき取ったヒノキは枯れず、8年から10年後には再び檜皮を取ることができる。再生可能な原材料といえそうだ。

屋根のふき替え作業を行っているのは、春日大社や橿原神宮などの修繕も担当する奈良県の宮大工10人。小さな椅子で屋根に腰掛け、口に含んだ竹のクギで檜皮を1枚ずつ、丹念に貼り付けていくが、熟練した人でも1日にふき替えられるのは約1坪(3・3平方メートル)が限度とされる。

今回の公開の目的について、関係者は「文化財を守っていくのに継承していかなければならない檜皮ぶきの貴重な技術を一般の人にも紹介し、知ってほしかった」とする。

公開は午前9時半から午後4時まで。24、25日は午前9時半~11時半までの公開受け付けとなる。拝観料は500円。20分おきに神職がガイドするが、安全面を考慮して拝観は12歳以上に限るほか、カメラなどでの撮影は禁止されている。屋根の部分も歩くため、ハイヒールやサンダル履きなどは不可。拝観時にはヘルメットを着用する。荒天の場合、公開が中止されることがある。

(三浦馨)

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