脳を知る

電子たばこの危険性 血栓や副流煙の悪影響も

産経ニュース

急に朝夕の冷え込みが強くなり、みなさま体調はいかがでしょうか? いろいろな角度から脳や脊髄のことを書かせていただいておりますが、血圧管理の重要性・禁煙の重要性・規則正しい生活を送ることの重要性などは今までに幾度となくお伝えしております。このコラムをご愛読いただいているみなさまはよくご存じかもしれません。本日はたばこに関わる危険性のお話をさせていただきます。

2年前に電子たばこの危険性についてお伝えいたしました。煙が出ないだけで紙たばことなんら変わりないこと、蒸気で吸うので、もしかしたら電子たばこ特有の危険性があるかもしれないことなどを書かせていただきました。

今回はヨーロッパの学会で発表された具体的な危険性をお伝えしたいと思います。ニコチンを含む電子たばこを吸っていた人は血栓ができやすく、血圧や脈拍数も明らかに上昇するというものです。特に大きな病気のない45歳までの成人を対象にした調査です。たばこを吸った後の血液検査で血栓のできやすさを調べているのですが、喫煙15分後に23%血栓ができやすくなり、脈拍と血圧は10%以上上昇していることが確認されています。すでに知られている紙たばこによる影響と何ら変わるところはなく、電子たばこが紙たばこ同様に脳卒中や心筋梗塞の危険性を上昇させる可能性が極めて高いことが示唆されています。

別の論文で両親のたばこの副流煙で子供がリウマチにかかる確率が高くなるというデータも最近出ています。以前から副流煙による他者への悪影響はすでに知られたところでありますが、電子たばこは匂いが少ないので副流煙に気が付きにくいという危険もあると思います。

リラックス効果などを強調される方もおられますが、リラックス方法は他にもたくさんあります。喫煙は電子でも紙でも「百害あって一利なし」ということは間違いありません。現在吸っている方でどうしてもやめられない場合には禁煙外来なども利用して何とかやめる努力をしてください。

脳梗塞になって手足が動かなくなってからでは遅いですよ。そして大切な家族を傷つけないためにも禁煙しましょう。(済生会和歌山病院 脳神経外科医長 三木潤一郎)

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