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日本は電気自動車で先進国に後れ…「危機意識」を高めよ 自動車産業の近未来をリアルに描いた 作家・高嶋哲夫さん『EV』

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作家・高嶋哲夫(提供写真)
作家・高嶋哲夫(提供写真)
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新型コロナウイルス出現の予言書として話題を呼んだ『首都感染』の作者・高嶋哲夫氏による新刊は、この世からガソリンエンジン車が消え電気自動車(EV)への完全移行が実現するという近未来小説。日本のお家芸の一つ、自動車産業技術と業界の生き残りを賭けた新戦術がリアルに描かれている。 文・冨安京子

――物語は202X年の日本、中国、欧米などの自動車産業界。執筆の動機は何でしたか

「地球温暖化防止、脱炭素社会やSDGs(持続可能な開発目標)の考えなどが世界的に加速しています。中でも身近なEVをテーマに書きたいと思っていました。欧米では2030年頃をめどにEVシフト政策が取られ、日本でも就任直後の菅義偉前総理が『2050年カーボンニュートラル』を宣言した。本当は去年上梓する予定だったのが、10年前に書いた『首都感染』がコロナ禍で話題となって、その対応で執筆が遅れたんです。今後、実際に欧米ではガソリンエンジン車の新車販売ができなくなります。多くの人に、日本はそんな先進国の潮流に大きく後れを取っていることを知り危機意識を高めてほしい、そんな一心で書きました」

――この本で初めてEVの〝定義〟を知りました

――「経産省の分類によると電動車にはEV、ハイブリッド車(HV)、プラグインHVと、一部で使われている燃料電池車などが含まれる。HVはエンジンとモーター、両方の動力を組み合わせた車ですが、EVは純粋に電気だけで動く車のことを指すのです」

――日本が世界に誇るエンジン車。EVに移行すればHVなどに応用されている最新技術が消え雇用が失われます

「今のままだと、その通りになりますね。日本のHVは優秀な技術です。だけど、欧米からはCO2を排出するという一点で切り捨てられてしまう。つまり、いくら素晴らしいHVを作っても欧米では新車販売ができなくなり、日本の自動車産業は世界から置いていかれるのです」

「中国は環境対応車としてHVを認めているが、今後その政策を翻(ひるがえ)す可能性もあります。EVはガソリンエンジンのような高度な技術集積は不要で極端な話、モーターと蓄電池さえあれば動く。だから今後はIT企業や家電メーカーなども業界参入してくるでしょう。もちろん充電スタンドなどインフラの整備が必要ですけれど」

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