立民代表選、政権批判で温度差 札幌で初の地方遊説

産経ニュース
立憲民主党代表選の街頭演説で、支持を訴える(右から)逢坂誠二氏、小川淳也氏、泉健太氏、西村智奈美氏=21日午後、札幌市
立憲民主党代表選の街頭演説で、支持を訴える(右から)逢坂誠二氏、小川淳也氏、泉健太氏、西村智奈美氏=21日午後、札幌市

立憲民主党は21日、代表選に出馬した4氏が参加する地方遊説を札幌市から始めた。先の衆院選で敗北した失地回復の第一歩となるだけに、伝統的に革新勢力が強い北海道から党の再始動を図る狙いがある。合同街頭演説会と公開討論会では、4氏が地方議員や党員・サポーター票の獲得を目指してアピールを重ねたが、これまで立民に目立っていた「政権批判」をめぐっては温度差もにじんだ。

街頭演説には約500人が訪れ、4人は笑顔で聴衆と「グータッチ」を交わしたり、写真撮影に応じたりするなど場を盛り上げた。

北海道との縁に言及する候補も相次いだ。衆院北海道8区選出の逢坂誠二元首相補佐官は、自身のニセコ町長時代を振り返ったうえで、「民主党、民進党、立憲民主党には党をマネジメントする力が欠けていた。ガバナンスできるのは私しかいない」と強調した。

小川淳也元総務政務官は大学生時代に北海道庁に電話をかけて「牧場で働きたい」と申し出て、道内の牧場で働いたエピソードを紹介。現場を肌で感じた経験に触れながら「市井に深く入って対話をし、国民の思いの受け皿になりたい」と述べた。

北海道生まれの泉健太政調会長は「故郷で演説するのはうれしい」と語り、「今のままでは政権には近づけない」と党改革に意欲を示した。西村智奈美元厚生労働副大臣は「多様性を力に変え、理不尽を許さない社会を作りたい」と語った。

「批判ばかり」と揶揄される党の在り方については発言に濃淡があった。

小川氏は街頭演説で、自民党政権が実現した集団的自衛権の限定的行使を可能とする安全保障関連法や特定秘密保護法の成立などに言及。「国家の都合ばかりだ。国民をないがしろにして国家の都合ばかりを優先してきた政治を変えたい」と述べ、政府との対決姿勢を際立たせた従来の立民に近い主張を展開した。

西村氏も討論会で「公文書改竄(かいざん)を命じられた人は命を落とした。理不尽にけじめをつけなければならない」と語り、岸田文雄首相をただす考えを示した。

一方、逢坂氏は討論会で「政策立案能力を生かしていきたい」と政権批判を抑制した。泉氏は討論会後の記者会見で「政策を立案し反対ばかりではないという情報発信をしていかなければいけない」と訴えた。

自民重鎮は常々、立民の姿勢に「モリカケ批判など、コアな支持層向けの『ファンサービス』をしている間は怖くない」と語る。代表選は、4氏が描く野党第一党の理想像も焦点となりそうだ。(沢田大典)

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