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米国で“ドーナツ王”となったカンボジア難民の数奇な人生 ドキュメンタリー映画「ドーナツキング」

zakzak
テッドの憎めないキャラクターは同胞から尊敬を集めている
テッドの憎めないキャラクターは同胞から尊敬を集めている

1975年、祖国カンボジアで、ポルポト政権による大虐殺から逃れ、命からがらアメリカに流れ着いたテッド・ノイのドキュメンタリー映画「ドーナツキング」(公開中)。米西海岸で「ドーナツ王」と呼ばれるまでになるが、単なるアメリカン・ドリームではなく、挫折あり、大恋愛ありの波乱万丈。まさに〝事実は小説より奇なり〟の見ごたえがある。

裸一貫、渡米したテッドは家族のため、寝る間も惜しんで働く。ある日、故郷の菓子にも似たえもいわれぬ甘い香りに魅せられドーナツ店で修業。才覚と同胞への面倒見のよさで出店を広げ続け、カリフォルニア州の9割以上がカンボジア系米国人経営のドーナツ店となる。身分違いの妻との劇的な恋愛、資産2000万ドルを手中にしながら、大転落してゆく心の弱さまで、「生死をくぐりぬけてきた男」テッドの人間的魅力にあふれている。

後半は、物量で東海岸から攻め立てる大手チェーンに対し、米国で高等教育を受けたカンボジア移民の2世、3世がSNSなどを駆使して個人商店ならではの巻き返しをはかる。そうしたドーナツ魂のルーツであるテッドが、挫折の淵から再び評価されるまでがドラマチックに描かれる。

それにしても、カラフルにトッピングされたドーナツに吸い寄せられる米国人のドーナツ好きには驚きだ。名匠リドリー・スコットが製作総指揮、監督は中国系2世アリス・グー。構成の妙が随所に光る。 (中本裕己)

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