NHK大河ドラマ「青天を衝け」の第36話が21日、放送され、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の妻、千代(橋本愛)が亡くなるシーンが描かれた。新一万円札の顔ともなる実業家、渋沢栄一の人生を描く同作において物語の序盤から登場し、夫を支え続けてきた千代の“退場”にネットも涙。この日、ツイッターでは「千代さん」がトレンドに入った。
この日のサブタイトルは「栄一と千代」で、序盤では、栄一の長女、歌子(小野莉奈)が結婚。渋沢家に幸せが訪れるが、千代が病に倒れてしまう。千代はコレラに感染しており、家族から離れた寝室でひとり療養に専念するが、その後、病状が悪化。付き添う栄一が手を握って「お前がいなくては俺は生きていけねえ…。お前さえいればいいんだ」などと懇願するが、「生きてください…。生きて…。必ず…。あなたの…。道を…」という言葉を残してこの世を去った。
このシーンに多くの視聴者が涙。SNSには「分かってはいたけど、千代さん…」「ついにこの時が来てしまった。あまりに急な展開で暫し事実を受け止められず、涙を流すでもなく喪失感からただただ呆然としていました…」「大河ドラマ、はじめて泣いてしまいました」「泣いたの、(堤真一が演じた)平岡(円四郎)様の暗殺以来だ…。お千代さんも平岡様も大好きだったから本当にボロボロ泣いてしまった」といった書き込みがズラリと並んだ。大河ファンから愛された千代だけに「お千代さんロスが激しすぎる…」「千代さんロスなのは栄一だけじゃないはず…」「青天を衝け、色々ロスあるけど、お千代さんが一番つらいな(泣)」などの投稿も相次いだ。
コレラ感染のため、栄一以外の家族は寝室に入ることもできず、部屋の外で号泣。歌子は「母さま!一目だけでも…!」と絶叫したが、千代の姿さえ見ることができなかった。この描写と現在の状況を重ねる視聴者も多く、ツイッターには「今のコロナと重なって辛かった…心にぽっかり穴があいてしまいそう」「コレラは当時何万人って方が亡くなっていたんですね。今の時代にちょっと重なる」「千代さんの死に際はこのご時世だからこそ刺さるものがありました…。マスクもアルコールもない時代だし、感染対策も今以上に大変だったでしょうな…」などの感想も届いた。