「する」スポーツ文化を関西から

新しいスポーツ文化を築くWMGに

産経ニュース
大会の再延期を発表する組織委員会の木下博夫事務総長(中央)=10月、大阪市北区(南雲都撮影)
大会の再延期を発表する組織委員会の木下博夫事務総長(中央)=10月、大阪市北区(南雲都撮影)

「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の組織委員会は10月末、大会の開催時期を来年5月から再延期する決断をしました。新型コロナウイルスの世界的な感染収束や、海外から日本への観光目的での入国の制限撤廃は、まだ見通せない状況です。一方で、WMGには国内外の参加者がスポーツで競い合うだけではなく、参加者仲間や開催自治体の人々と交流して親睦を深めたり、各地でスポーツツーリズムを楽しんだりする目的があります。現状では、そうした大会理念の実現は、難しいと判断しました。

今は2026年5月の開催を大会主宰者である国際マスターズゲームズ協会(IMGA)に提案し、協議を進めています。開催環境が整い、心待ちにしていた参加者がスポーツをする喜びを実感し、関西の文化や歴史を満喫するツーリズムを楽しめるように、これまで準備してきたことに磨きをかけ、しっかりと取り組んでいきます。

国内外の参加者をどのようにもてなし、日本の伝統や地域の文化、歴史を体感してもらい、リピーターになってもらうか。時間にゆとりができたわけですから、開催自治体には知恵比べをしながら、その地域ならではの素材をさらに発掘し、磨き上げてほしいと思います。われわれ組織委員会も大会機運を維持するように努め、節目節目でアウトプットしていく決意です。そして、感染状況が落ち着いた日本でフルスペック(完全体)のWMGを開催することで、関西各地で交流が盛り上がり、取り組みがレガシー(遺産)として将来に継承されることを期待しています。

25年には大阪・関西万博が開かれます。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。基軸となる健康や長寿はWMGと通底するものです。また、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」は、30年の達成を目指しています。掲げているのは「誰一人取り残さない世界の実現」です。これも、WMGの理念と合致します。2つの間での開催を目指すWMGの役目は、健康寿命の伸長に寄与する「生涯スポーツの推進」と「新しいスポーツ文化の構築」ではないでしょうか。

17年にニュージーランドのオークランドで開かれた前回大会を視察しました。参加者は年齢、性別、国籍、障がいの有無に関わらずにスポーツを楽しみ、競技が終わると街や観光地で盛り上がっていました。関西の大会は、さらに進化した素晴らしいものにしたい。「スポーツは楽しむもの」との大原則を再認識するとともに、個々の違いを受け入れて認め合い、生かしていく「ダイバーシティー&インクルージョン」の世界を体現できればと思います。スポーツの日常化や地域コミュニティーの発展の一翼を担い、健康増進と共生社会に好循環を生む。高齢化社会の中で、新しいスポーツ文化を築くことを実現したいと思います。(WMG2021関西組織委員会事務総長 木下博夫)

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