JAXA、月探査へ宇宙飛行士13年ぶり募集 発信力重視

産経ニュース
愛媛県産などの新鮮な果物を浮かべる油井亀美也宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)
愛媛県産などの新鮮な果物を浮かべる油井亀美也宇宙飛行士(JAXA/NASA提供)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日、月面探査などを行う新たな宇宙飛行士の募集を12月20日から始めると発表した。宇宙飛行士の新規募集は13年ぶりで、若干名を採用。従来の理系などの応募条件を緩和し、専門分野や学歴を問わない。新規採用される飛行士は日本人初の月面着陸や月面での船外活動などで活躍することが想定される。

米国や欧州、日本などは「ゲートウェー」と呼ばれる月上空を周回する基地を建設し、そこを拠点に月や火星の有人探査を行う「アルテミス計画」を進めている。2020年代後半には持続的な月面探査活動が始まる予定。活躍の舞台が現在の国際宇宙ステーション(ISS)から広がることを見据え、次世代人材の育成を急ぐことにした。

JAXAでは応募条件を大幅に改定。平成20年の前回は4年制大学(自然科学系)を卒業して研究や開発などの実務経験が3年以上ある人が対象だったが、今回は「3年以上の実務経験を有すること」のみに変更し、多様な人材の応募を受け付けることとした。JAXAによると学歴不問は世界初。選抜試験の過程で自然科学系分野の能力や知識などを評価していくという。

また、新型宇宙船の開発などにより身長条件の下限も158センチから149・5センチに緩和され、多様性の観点から女性の応募も奨励する。求める人物像として、従来の協調性や柔軟な思考などに加え、注目度の高い月探査などに参加した経験を世界に発信し表現する能力も重視するとした。

募集期間は来年3月4日までで、来月1日に応募に関する説明会を開く。書類審査や英語試験、筆記試験、医学検査、プレゼンテーション試験、面接試験などで選考して令和5年2月ごろに候補者を決定。訓練などを経て同7年3月ごろに宇宙飛行士に認定する。

米国や欧州では「アルテミス世代」と呼ばれる若手飛行士の選抜がすでに始まっている。一方、JAXAは過去5回にわたり宇宙飛行士を募集し計11人を採用してきたが、現在の7人の平均年齢は52歳で女性はゼロ。定年があるため、月面活動が活発化する2030(令和12)年には2人だけになる。今回の新規募集を皮切りに、今後は5年に1度程度のペースで人材を募っていく方針だ。

前回の募集で選ばれた油井亀美也宇宙飛行士は「新たな宇宙飛行士の活躍するフィールドは、現役の私から見ても非常に魅力的で夢がある。理系か文系かよりもその後どのような経験を積んできたのかということの方が重要だ。ぜひ振るって優秀な方々に応募してほしい」と呼びかけた。

  1. ウイグル人元収容女性、性的暴行や虐待の実態を証言

  2. 9年ぶり復活タフネスケータイ「G'zOne」10日発売 バイク乗りや釣り人歓迎「タフネス携帯一択」「トルクからの乗り換え候補」「iPhoneででたら即買い」

  3. MEGA地震予測「いま最も危ない」3ゾーンはここだ! 村井氏「震度6程度が1~2月に発生する可能性」

  4. 【実録・人間劇場】ニュー西成編(4) 「ユンボの手元」…解体現場での背筋が凍る話 寄せ場は快適?晩飯は抜群にうまい手作りビュッフェ

  5. 【年のはじめに】中国共産党をもう助けるな 論説委員長・乾正人