希少「マツカサガイ」守れ 愛媛の用水路で発見

産経ニュース
農業用水路に生息するマツカサガイ=愛媛県西条市(愛媛大学附属高校の松本浩司さん提供)
農業用水路に生息するマツカサガイ=愛媛県西条市(愛媛大学附属高校の松本浩司さん提供)

愛媛県西条市の農業用水路で、環境省のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されているマツカサガイが発見され、愛媛大の畑啓生(はた・ひろき)准教授(生態学)らが発表した。水路は農地改良事業の対象になっており、このまま事業が進めば生息地が失われてしまう。関係者はマツカサガイの生息地を残しつつ農地を改良する方法を模索している。

マツカサガイの生息が確認された農業用水路=愛媛県西条市(愛媛大の畑啓生准教授提供)
マツカサガイの生息が確認された農業用水路=愛媛県西条市(愛媛大の畑啓生准教授提供)

調査は昨年12月、幅約1メートル、長さ約440メートルの農業用水路の一部で実施。調査区域からマツカサガイ651個体が見つかり、水路全体では約1250個体の生息が想定されるという。

マツカサガイは淡水にすむ二枚貝で、西日本や東北地方の一部で農業地などに生息。近年、土地改良などで個体数が減りつつある。畑准教授はもともとマツカサガイの仲間に産卵するタナゴの研究をしており、「マツカサガイが絶滅すればタナゴも生きられない」と危機感を募らせている。

生息が確認された地区は農林水産省の土地改良事業の対象で、水路の改修が計画されている。事業を実施する中国四国農政局は「マツカサガイの生育状況をさらに調査し、対応を検討する」。愛媛県立衛生環境研究所生物多様性センターの担当者は「マツカサガイの保全と農業のための土地改良を、両立させる形で進めたい」とし、具体的な方策を協議している。

畑准教授によると、事前にマツカサガイを避難させ、新しい水路に放す手法があるが、水路がコンクリート張りではマツカサガイが生育できない。このため水路の壁を板張りにしたり、土壌を残したりするなどの工夫が必要だという。

畑准教授は「一つの種の絶滅はほかの種にも影響し、生物多様性が失われていく。農地改良とマツカサガイの保全が両立できれば、人と生き物が共生できる環境を残すための先行事例になる」と話している。

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