科学で迫る古代の神秘 20日からエジプト展

産経ニュース

古代エジプト文明の魅力をさぐる「ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展」(産経新聞社など主催)が20日から神戸市中央区の兵庫県立美術館で始まる。世界屈指の古代エジプト文物の収集で知られるオランダ・ライデン国立古代博物館の2万5千点にも及ぶコレクションのなかからえりすぐった約250点に「現代科学の目」を取り入れ、太古の謎に迫る。

CTが解き明かすミイラの謎

「ホルの外棺」後期王朝時代、第25王朝(前722-655年頃)長さ199×幅72×高さ38センチ Image©Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)
「ホルの外棺」後期王朝時代、第25王朝(前722-655年頃)長さ199×幅72×高さ38センチ Image©Rijksmuseum van Oudheden(Leiden, the Netherlands)

展覧会は、いち早くエジプトに向かった海洋国家オランダに続き、18世紀末のナポレオンの遠征で扉が開けられた古代エジプトの探検、発見、解読、さらにCTスキャンでミイラを解明するという4章からなる。

なかでも、今回の目玉はCTによって解き明かされたミイラの謎。科学の発達は、原形を残したままで生前のミイラの様子や何歳で亡くなったか、といった情報にアプローチすることを可能にした。ライデン国立古代博物館は今回の展覧会のため、3体の人間のミイラと1体の動物のミイラにCTスキャン技術による調査を実施した。その断層撮影によって導き出された調査結果が今回、世界で初めて公開される。

古代エジプトの風習などを現代に伝えるものに、ミイラを納めた棺(ひつぎ)がある。色彩豊かにさまざまな情報が描き込まれた木棺は、ミイラを物理的に保護するためだけでなく、呪術的な性格も帯びていた。今回はライデン国立古代博物館の常設展示同様、木棺を立てて十数点を立体展示、埋葬習慣の変化によりどのように棺が変わっていったかを示す、国内初の試みとなる。

こうしたミイラや棺は、古代エジプトのひとびとの死生観を現代に伝える遺産でもある。有名な「死者の書」のもつ意味とは。そして、ミイラはなぜ、どのようにして作られたのか。さらに古代エジプトの人たちは何をあがめ、どんな暮らしをしていたのか。

展示された大小さまざまな像や石板をはじめ、パピルスに記された古代の絵文字、美しい宝飾品、さらには器や杯といった日常づかいの品々の「いろ」や「かたち」が持つ意味にもふれながら、その実像にも迫る。(正木利和)

ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展

会場 兵庫県立美術館(神戸市中央区)

アクセス 阪神岩屋駅徒歩8分、JR神戸線灘駅徒歩10分、阪急神戸線王子公園駅徒歩20分

会期 11月20日(土)~令和4年2月27日(日)。月曜休館(ただし、1月10日は開館し、翌11日休館)。12月31日(金)、1月1日(土)休館。

開館時間 午前10時~午後6時(入場は閉館の30分前まで)

入場料 前売り一般1600円、大学生1200円、当日券は各200円増し。高校生以下無料。70歳以上、障害者手帳などを所持の場合は会期中に館内で別途割引あり。

予約優先制 本展は予約優先制のため、チケット購入とは別に入場日時の予約が必要。詳しくは兵庫展公式サイトから。

主催/兵庫県立美術館、産経新聞社、読売テレビ、ライデン国立古代博物館 後援/外務省、オランダ王国大使館 協賛/DNP大日本印刷、公益財団法人伊藤文化財団、一般財団法人みなと銀行文化振興財団 特別協力/公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部 協力/ヤマト運輸


>ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展公式サイト


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