肉道場入門!

気取らずに“肉もりもり”のイタリア料理 東京・用賀「スポルカチョーネ」

zakzak
ハムの盛り合わせだから「ハムもり」
ハムの盛り合わせだから「ハムもり」

★絶品必食編

「ハムもり」「ハムもりもり」「メガハムもり」。

カウンターイタリア料理店のメニューの話である。

冒頭のメニューは文字通り、コッパ(肩ロースの生ハム)やクラテッロ(臀部の生ハム)などのイタリア産ハムの盛り合わせ。

〝もり〟という文字の数で、盛りの量が変わる。というように、メニューはわかりやすい日本語で書かれていたりもするのに、メニューの端々からイタリアの楽しげで自由な匂いがぷんぷんする。

昨年、用賀に開店した「スポルカチョーネ」(東京都世田谷区)。店名に「食べ散らかす」という意味があるように、この店は、好きなものを好きなように食べ散らかすのが楽しい店だ。

例えばある平日の17時に訪れたら、買い物帰りの母子連れがカウンターで夕食を取っていた。その日の遅い時間には、イタリア人がハム盛りを食べながら、楽しそうにワイングラスを傾けていた。

日本では「イタリア料理」と言われるとパスタやピッツァが想起されることが多い。日本のイタリア料理は、どこか偏っていたり、形式張ったりして定着してしまった。

この店ではメニューからしてそんな堅苦しさとは無縁で、自由にあふれている。本連載のテーマである「肉」で言うと、冒頭の「ハムもり」シリーズ以外にも前菜のトリッパ(牛の胃袋)、揚げ物でもハムカツ、コトレッタ(カツレツの原型)、自家製サルシッチャのグリル(イタリアソーセージ)などもあるし、イタリアの肉料理の定番であるタリアータ(焼いた牛肉の薄切り)や、ビステッカアッラフィオレンティーナ(厚切り牛肉のステーキ)など、メニューの随所に肉がもりもりなのだ。

メニューに「気取らず楽しい時間を一緒に過ごしましょう」と書かれているように、自然とグラスを重ねてしまい、日中の肩肘張った空気がゆるんでしまう。

お手洗いにあったメッセージには、小学生らしき字で「ゆういちくん、おいしかったよ」という店主へのメッセージが。

現在の物件での営業は来年の春まで。まずは一度、用賀に流れるイタリアらしい空気に触れていただきたい。

■松浦達也(まつうら・たつや) 編集者/ライター。レシピから外食まで肉事情に詳しく、専門誌での執筆やテレビなどで活躍。「東京最高のレストラン」(ぴあ刊)審査員。

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