人気漫画「東リベ」にも登場、旧車の価格高騰

産経ニュース
平成元年に販売が始まった「ゼファー」シリーズ。すでに生産は終了したが、価格が高騰している(カワサキモータース提供)
平成元年に販売が始まった「ゼファー」シリーズ。すでに生産は終了したが、価格が高騰している(カワサキモータース提供)

バイク窃盗の疑いで大阪府警に逮捕された自称解体業、竹内和彦容疑者(40)=大阪府大東市=が盗んだとされるゼファー400は、25年以上前のバイクで生産も終了したが、人気漫画「東京卍リベンジャーズ」に登場する主要キャラクターの愛車などとして、若い世代の知名度も上がっている。外気や走行風だけでエンジンを冷却する空冷エンジンを搭載しており、冷却水を循環させる現在主流の水冷エンジンとは異なるエンジン音やデザインなどから、愛好家らに絶大な人気を誇る。

近年、ゼファー400のような1980~90年代に製造された絶版バイク「旧車」は価格が高騰している。バイク専門誌の男性編集者は「排出ガス規制や電動化の波もあり、空冷エンジンはさらに希少になる。投資目的で購入する人がいるほど『プレミア感』が高まっていることが価格高騰の一因になっている」と分析する。

販売会社のカワサキモータースによると、空冷エンジンのゼファーシリーズは平成元年に販売が始まり、20年に最後のモデルが販売されて生産が終了した。ゼファー400は二輪市場における通称で、当時の販売価格は約50万~約65万円。累計10万台以上が売れた。同社の広報担当者は「ゼファー400は、エンジン音やエンジンの造形美が多くのバイカーに愛された車種。排ガス規制などで徐々に下火にはなったが、中古販売市場では根強い人気がある」と話す。

現在は車体の状態にもよるが、販売当時の平均流通価格の3~4倍で取引されている。全国でバイク買い取り店などを展開する「バイク王」の担当者は「『リターンライダー』が市場に戻ったほか、新型コロナウイルス禍で『密』を避けられる交通手段として、バイクが注目されたことが影響している」と指摘する。

そもそもゼファー400などの旧車は市場に出回る数が少ないという。子育てが一段落した団塊ジュニア世代が当時乗っていたバイクを求める動きや、コロナの影響でバイク市場全体が好調なことも価格高騰を後押ししているという。

一方、懸念されるのは盗難被害だ。今回の事件でも被害者は盗難防止のためにチェーンロックなどで施錠し、車体全体にカバーをかけていた。府警幹部は「価値が高い旧車は窃盗犯に狙われやすい。目立たない場所に駐車するなど、できる限りの防犯対策を取ってほしい」と話した。(小松大騎、小川恵理子)

>〈独自〉絶版バイク「ゼファー400」窃盗容疑で男逮捕

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