風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年を読み解く

森山良子、加山雄三が唯一依頼した“知られざる名盤” ヒット曲だけでは見えてこない「アルバム作家」松本隆の全貌

 ヒット曲だけでは見えてこない「アルバム作家」松本隆の全貌をたどってみたい。スタジオジブリの機関誌「熱風」で始まったそんな趣旨の連載「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」は思いがけない発見の連続だった。

 俗にいう「埋もれた名盤」であり「幻の傑作」。彼がプロデュースして全曲の詞を書いたにもかかわらずほとんどの音楽ファンに語られることのないアルバムである。

 例えば、1976年に出た森山良子の『日付のないカレンダー』もそんな1枚だろう。すでに50年以上のキャリアの大御所の彼女の中でも1人の作詞家に全曲を依頼した作品はその1枚だけだ。

 森山良子のデビューは67年。当時は「カレッジ・フォークの女王」と呼ばれていた。松本隆は70年にデビューした日本語のロックの元祖「はっぴいえんど」。でも48年と49年生まれの同世代。音楽に目覚めた青春の街はともに渋谷である。アルバム『日付のないカレンダー』は松本隆が彼女を通してその世代の記憶をつづったアルバムだった。

 彼女が今もステージで歌うというアルバムの中の『キングストンの街』は、日本にフォークブームが起こるきっかけになった、アメリカのフォークグループ、キングストン・トリオのことだ。具体的な地名も登場する2人の私小説ソングと言っていい。

 アルバムのジャケットには、家族と一緒に乳飲み子を抱いた女性のイラストが描かれている。森山良子は直太朗を妊娠中だった。

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