V逸虎 こんなん出~タ

後半戦、阪神の得点圏打率・216 近本の出塁率・394生かせず

サンスポ
近本は後半戦に出塁率・394の数字を残したが…
近本は後半戦に出塁率・394の数字を残したが…

阪神はどのようにして6月まで最大7ゲーム差をつけていたヤクルトに16年ぶりの優勝をさらわれたのか。数字やデータで全4回にわたって検証する緊急短期連載「V逸虎 こんなん出(デ)ータ」。第3回はクリーンアップの機能不全によって、後半戦に絶好調の近本を生かしきれなくなった首脳陣の苦悩ぶりを数字で明らかにする。

チーム状態と反比例するように状態を上げたのが、近本だった。その思い切りのよさで、イニングの先頭の打席では特に打率・339、出塁率・366という傑出した数字を残した。自身初の2桁10本塁打のうち5本塁打も、回の先頭打者として打ったものだった。

今季72試合目だった7月1日以降のシーズン後半に限れば、イニング先頭で打率・364、出塁率・394と、さらに多くのチャンスを作った。だが、12球団一のリードオフマンに成長した男を擁しながら、阪神打線は得点へつなげられなくなっていった。

近本が先頭で出塁した回数は、6月末までのシーズン前半が42回。その後の得点につながったのは26回で、得点率は61・9%だった。7月以降の後半は53回も先頭で出塁したが、得点につながったのは24回。得点率は45・3%に下がった。近本の絶好調が確実に影響し、チャンスの総数もシーズン前半より後半の方が多かった。チームの得点圏打席数は、前半の682に対して後半は693。にもかかわらず、得点圏打率が「・282」から「・216」へ急降下してしまった。

前半は近本が出塁すれば中軸で点を取り、選球眼の優れたマルテを筆頭に中軸が出塁すれば、6月末まで得点圏打率・413を誇った7番・梅野がかえした。1、3番からの流れが打線の看板だった。だが、五輪期間明けにマルテの1軍合流が遅れた影響などもあり、後半戦からはつながりが一気に断たれた。

マルテが不在だった再開後15試合は7勝8敗。球団関係者は「マルテの3番は、四球でつなぐ、球数を投げさせて攻撃にリズムをつくるなど、打撃成績の数字以上に、貢献が大きかった」と振り返る。しかし復帰後も大山の不振があって4番起用が増え、「3番・マルテ」という〝攻撃の肝〟が消えていった。

8月に主に3番に座ったサンズは月間打率・228と不振。大山もマルテも4番では成績は安定せず、表①で示したように後半戦で4番に入った全選手の打率は・202だった。糸原が29試合にわたって務めた5番はさらに苦しく、後半72試合の全打者の打点を足してもわずか「18」だった。

交流戦前までの阪神の先発オーダーのパターン数はわずか「10通り」。9試合をDH制で戦った交流戦で9つ増えたが、71試合を終えた6月末の時点でも「22通り」だった。だが、近本をどう本塁へかえすかという検討を重ね、最後には近本を3番において出塁とポイントゲッターの兼務を求めざるを得なくなった。後半72試合で「43通り」ものオーダーを組んだのは、首脳陣が近本の生かし方に苦心した表れだった。(阪神タイガース取材班)

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