台湾有事念頭 同盟強化 首相、米司令官と会談

産経ニュース
岸田文雄首相を表敬訪問するジョン・アキリーノ米インド太平洋軍司令官(左)=11日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)
岸田文雄首相を表敬訪問するジョン・アキリーノ米インド太平洋軍司令官(左)=11日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は11日、米インド太平洋軍のアキリーノ司令官と官邸で会談し、「日米の協力を一層進めることにより自由で開かれたインド太平洋を実現し、地域と国際社会の安定のため協力していきたい」と述べた。アキリーノ氏は10日に防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長とも会談した。一連の会談では、中国が軍事的圧力を強める台湾周辺の安全保障環境も議題に上った。

アキリーノ氏は首相との会談で「日米同盟は非常に強いものだ」と強調。11日には岸信夫防衛相、林芳正外相とも会談し、中国による一方的な現状変更の試みに対する「深刻な懸念」を共有した。北朝鮮による核・ミサイル開発に関しても意見を交換した。

4月の就任以降、アキリーノ氏の来日は3回目。9日には台湾から約110キロの沖縄県・与那国島を訪問し、陸上自衛隊の沿岸監視隊を視察した。アキリーノ氏は3月に米上院で行われた公聴会で「中国による台湾侵攻は大多数が考えるより間近だ」と証言しており、与那国島を訪問することで対中抑止強化のためのメッセージを送る狙いがあったとみられる。

アキリーノ氏は陸自が中距離地対空誘導ミサイルと地対艦誘導ミサイルを配備する奄美駐屯地(鹿児島県)も視察。米軍は奄美大島や沖縄県を含む第1列島線にミサイル部隊を分散配置し、ミサイル配備数で勝る中国に対抗する作戦構想を進めており、自衛隊との連携で態勢を強化する意思を示した形だ。

アキリーノ氏が与那国島を訪問した9日には、航空自衛隊と米空軍が沖縄県の宮古島と石垣島の北方で捜索・救助訓練を行った。空自は11日に同訓練の実施を発表したが、尖閣諸島(沖縄県石垣市)近くでの訓練を公表するのは異例だ。(杉本康士)

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