茨城・つくばの岩本紗和さん 自己免疫疾患アートコンテストで審査員賞受賞

産経ニュース

茨城県つくば市立みどりの学園義務教育学校3年の岩本紗和(さわ)さん(9)の貼り絵「走りたい」が自己免疫疾患の患者を対象としたアートコンテストで審査員賞を受賞した。学校ではほとんど車いすで過ごしているという岩本さんは「これからも絵を描き続け、心の中を表現したい」と話している。

岩本さんが審査員賞を受賞したのは「アッヴィ自己免疫疾患アートプロジェクト『第3回PERSPECTIVES(パースペクティブズ)』」。

アッヴィは、米国に本社があるグローバルな研究開発型のバイオ医薬品企業で、同プロジェクトは、患者が自己免疫疾患と向かい合いながら自分のPERSPECTIVES(視点や考え方)を通じて感じた喜びや希望などを作品として表現してもらうというもの。創作活動を通じて多くの人に疾患について知ってもらい患者への理解につなげることを目的としている。

岩本さんは1歳で若年性特発性関節炎を発症し、現在も両手や両足首にはれ、痛みなどがある。3歳でぶどう膜炎という目の病気にかかり、突然にまぶしさを感じたり白い壁が黄色やピンクに見えたりすることもある。現在は車いすの生活を余儀なくされ、学校へは母親のゆう子さんが自家用車で送迎している。

学校では図工と理科が好きで、休み時間は友人と折り紙をしたり絵を描いたりして過ごしているという岩本さん。「私は病気でたくさん歩いたり走ったりできない。『走りたい』は、休み時間に友達と外で遊びたい、ひまわり畑の中を思いきり走りたいという気持ちで描いた」と話す。作品は卵の殻を絵の具やマニキュアで彩色し貼り絵にした。

先に開催された東京五輪やパラリンピックをテレビで見て、特にパラリンピックのボッチャに関心を持った。「体が不自由なのに、いろいろ考えて努力して優勝するのはすごい」と感じたという。

「絵を描くことは将来も続け、大人になったらイラストレーターか漫画家になりたい」と話す岩本さん。傍らでゆう子さんは「まずは病気を完治して、今いっぱい大変な思いをしていてみんなから助けてもらっている分、周りの人に優しく接することができる大人になってほしい」と願っていた。(篠崎理)

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