靴の3D計測外販、大量廃棄解決に一役 クロスディーズ 量販店へ受注生産普及

産経ニュース
クロスディーズジャパンの諏訪部梓社長(右)と熟練技能を持つ靴職人の社員=東京都中央区
クロスディーズジャパンの諏訪部梓社長(右)と熟練技能を持つ靴職人の社員=東京都中央区

本革のオーダーメードシューズをサブスクリプション(定額課金)で提供するベンチャー企業、crossDs japan(クロスディーズジャパン、東京都中央区)は、独自の3次元(3D)計測・プリンター技術で製作した靴の原型「木型(きがた)」を靴量販店に提供するサービスを始めた。「足に合う靴がない」という悩みを解消するオーダーメードシューズを普及させるとともに、靴業界が抱える大量廃棄問題の解決にも貢献する。

クロスディーズは、顧客の足を3Dスキャナーで立体計測し、木型を3Dプリンターで製作する独自技術を持つ。高精度な木型をもとに職人が手作業で仕上げる。最適な靴を手に入れるには同社店舗で足を計測する必要があるが、オーダーメードシューズを普及させるには「パートナーを募って一緒に展開した方が早い」(諏訪部梓社長)と考え、簡易型の「足型計測キット」を新たに開発。靴量販店に提供するサービスを始めることにした。

その第1弾が非皮革靴を扱うアマガサ(同台東区)で、7月に資本業務提携した。アマガサ販売本部・商品本部の清水基部長は「サステナブル(持続可能)、エシカル(倫理的)はファッション業界にも浸透している。靴業界の過剰生産・廃棄に対する疑問からオーダーメードシューズを始めることにした」と導入理由を説明する。

計測キットを店舗に設置して採寸しデータをクロスディーズに送信。クロスディーズが作製した木型をもとにアマガサがサボテン合皮やエコテックス(繊維製品の安全証明)を使って生産する。環境配慮をアピールして独自ブランド「Shuui(シューイ)」として売り出す。今月から試験販売を開始、来年1月に本格展開する。2年目には1億円の売り上げを目指す。

クロスディーズはアマガサとの提携を機に靴量販店のネットワークづくりに乗り出す。オリジナルシューズを商品化できない量販店にはクロスディーズがOEM(相手先ブランドによる生産)供給するという。これにより、企業と消費者の間を取り持つビジネスを拡充し、新たな持続可能なエコシステム(ビジネス生態系)を創出する考えだ。

(松岡健夫)

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