通崎好みつれづれ

同窓の響き 晴れやかに

産経ニュース
「木琴デイズ」で通崎さんと共演するピアニストの土居知子さん(中川忠明さん撮影)
「木琴デイズ」で通崎さんと共演するピアニストの土居知子さん(中川忠明さん撮影)

さまざまな制限が解除され、音楽業界にもこれまでの活気が戻りつつある。私が企画するシリーズ「今、甦る! 木琴デイズ」も、今月23日開催のvol.15は、通常の客席数に戻して行う予定だ。まだリハーサルなのに、どこか晴れやかな気分になる。

今回は、チェロの佐藤響さんとピアノの土居知子さんをゲストに迎え、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなどクラシック音楽を弾く。

土居知子さん(54)とは、京都市立堀川高校音楽科、京都市立芸術大学の同級生で、当時から伴奏をしてもらっていた。「木琴デイズ」シリーズの前回、約30年ぶりに共演、興に乗って続いての出演をお願いした。

ピアニストの土居知子さん(中川忠明さん撮影)
ピアニストの土居知子さん(中川忠明さん撮影)

5歳からピアノを始めた土居さんは、中学生の頃には、夢を「ピアニストになること」と定め練習に打ち込んだ。娘の音楽教育に人一倍熱心だった母・恵美子さんのサポートも大きかったのだろう。私が知り合った高校入学時には、メジャーな学生コンクールに入賞経験をもつ「エリート」だった。

土居さんは高校3年間、私ともう一人、同学年の出世頭でヴァイオリン専攻・葉加瀬太郎君の伴奏も受け持っていた。彼もコンクールの常連で、顔見知りだったそうだ。この2人、中学3年生のとき第1位を目指すも、各部門2位と3位にとどまったというのは、今から思えば味わい深いエピソードである。

土居さんは京都芸大大学院修了後、5年間ドイツで研鑽(けんさん)を積み、帰国後、京都女子大学の専任教員となる。現在は、演奏活動を続けながら、発達教育学部教育学科教授として学生の指導にあたっている。

学生には幅広い視野をもって練習、勉学に励んでほしいと願う。それは、30歳までピアノ一辺倒でやってきた土居さん自身が、総合大学に身を置くようになり感じたことでもある。

いろんな分野の先生方との交流を糧に、ピアニストとしてさらに進化したいという同級生、そして能とのコラボレーションなど多彩な活動を展開する高校・大学の後輩、佐藤響さん。休憩も忘れて練習する時間は学生に戻ったようで、すがすがしい。(通崎睦美 木琴奏者)

つうざき・むつみ 昭和42年、京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。マリンバとさまざまな楽器、オーケストラとの共演など多様な形態で演奏活動を行う一方、米国でも活躍した木琴奏者、平岡養一との縁をきっかけに木琴の復権に力を注いでいる。執筆活動も手掛け、『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』で第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)と第24回吉田秀和賞をダブル受賞。アンティーク着物コレクターとしても知られる。

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