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田辺市役所の「町内会室」とは

産経ニュース
和歌山県田辺市役所4階にある「町内会室」。新庁舎では廃止される
和歌山県田辺市役所4階にある「町内会室」。新庁舎では廃止される

和歌山県の田辺市役所4階に「町内会室」という聞きなれない部屋がある。市議会議場のすぐそばで、以前から何に使うのか気になっていた。

担当の市自治振興課に聞いてみると、合併前の旧市内の町内会が集まった田辺町内会連合会と、合併後の旧町村地域も加えた田辺市自治会連合会の役員が会議に使っているという。

使用回数は新型コロナウイルスの影響で減っているというが、コロナ禍前の平成30年度1年間では両団体を合わせて9回だった。部屋は33平方メートルで、12人が座れるソファが置かれている。ちょっとした集まりには使える広さだ。市民団体関係者や職員らも利用しているという。

現在の市役所庁舎は昭和45年に建設されたが、当時からこの町内会室はあった。完成時のパンフレットでは、場所は現在と違うものの3階にあったことが図示されている。

自治振興課の担当者は町内会室について「歴史的背景があってできた。田辺市独特のものだろう」という。その背景とは「地域と行政が車の両輪のようにまちづくりをしていくということ」と打ち明ける。

現市役所庁舎は老朽化しており、災害時の津波被害回避のために約1キロ離れた高台に移転することが決まっている。新庁舎は令和6年3月末に完成する予定だ。新庁舎でこの町内会室は残るのか市新庁舎整備室に聞くと、廃止されるという。

新庁舎には職員のほか市関係団体が利用できる会議室が用意されており、整備室は、町内会・自治会連合会の役員会合はここを活用するよう求めている。担当者は「会議室を共有化するほうが効率がよい。特定の団体が使う会議室は残さない」と説明する。妥当な判断だろう。

(張英壽)

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