ピカソと親交深い画伯、萬福寺に襖絵奉納へ

産経ニュース
襖絵を制作する松井守男さん=京都府宇治市
襖絵を制作する松井守男さん=京都府宇治市

フランスを拠点に活動し、仏最高勲章のレジオン・ドヌール勲章を受章した洋画家、松井守男さん(79)が、黄檗山萬福寺(京都府宇治市)で襖(ふすま)絵を制作し、作業風景が報道陣に公開された。油絵の具を使った抽象画がダイナミックに描かれており、来春に奉納される。

襖絵は約40面(縦226センチ、横140センチの襖など計4種)。寺で使われていた竹ぼうきを使った豪快な筆致で光り輝く富士山や、ほうきの先で繊細に描いた羅漢などが表現されている。

松井さんは仏留学中の1968年ごろにパブロ・ピカソ(1881~1973年)と出会い、5年間アトリエに出入りしながら交流を深め、大きな影響を受けたという。

来年が萬福寺を開創した隠元隆琦(いんげんりゅうき)の没後350年となることから、寺が制作を依頼。制作はアトリエなどで行われるのが一般的だが、境内の景色を見て鐘の音を聞きながら萬福寺を理解したいとの松井さんの思いから、寺で制作されることとなった。

松井さんは「画家人生の集大成。伝統を大切にしながら誰も見たことがない襖絵を制作したい」と話している。

襖絵は隠元隆琦が隠居した際に使われた松隠堂に設置される予定。(鈴木文也)

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