ラグビーコラム

大阪朝鮮高、スローガンは『超越』全国4強から部員18人のスタート

サンスポ
21-60でノーサイド。ピッチを引き揚げる大阪朝鮮の選手たち(奥)。手前は常翔学園の選手たち=7日、花園ラグビー場第2グラウンド
21-60でノーサイド。ピッチを引き揚げる大阪朝鮮の選手たち(奥)。手前は常翔学園の選手たち=7日、花園ラグビー場第2グラウンド

【ノーサイドの精神】21-60。昨季の全国高校大会でベスト4に進出した大阪朝鮮の今季の戦いは大阪第1地区準決勝(7日、花園第2)で5度の全国制覇を誇る名門・常翔学園に敗れ、終わった。

数字だけ見れば、完敗だ。大阪朝鮮が全国大会予選で決勝にも進出できずに姿を消すのは2001年以来、20年ぶり。だが、仲間と抱き合い、言葉を交わした後、着替えを終えたFW(少人数ゆえHO、右PR以外はすべてこなすという)韓晃康主将(3年)の表情はすがすがしかった。

「(高校ラグビーは)一言で言えば、楽しかったです。苦しいときもありましたが、みんなで声を出して楽しくできました」

常翔学園戦で、体を張って攻める大阪朝鮮の選手たち=7日、花園ラグビー場第2グラウンド
常翔学園戦で、体を張って攻める大阪朝鮮の選手たち=7日、花園ラグビー場第2グラウンド

昨季の3年生21人、うち全国大会準決勝、桐蔭学園(神奈川)戦(12-40)のスタメン15人中14人が卒業。新チームは2年生7人、1年生11人の計18人(女子マネジャーを除く)でスタートした。トップ級では考えられない少なさだ。15人同士の紅白戦はもちろん、8人対8人のスクラム練習もFWだけではできない。

だが、そんな状況にもチームの最高成績である過去3度の全国4強越えを目標に掲げた。スローガンは『超越』。「前人未到の結果を残すため、前人未到の練習をして日々、超越していく」(文賢監督)と30メートルダッシュ50本など苦しい練習に取り組んだ。

4月に未経験者5人を含む17人の1年生が入部。部員数は35人になったが、大幅な戦力ダウンの影響は否めず、春の大阪府総体は3チームによるリーグ戦で2敗。コロナ禍でCシード決定戦が中止なったこともあり、全国大会予選は17年ぶりにノーシードとなり、準決勝で常翔学園と対戦することになった。

春の近畿大会優勝のAシード校とノーシード校。体格でも常翔学園が上。失礼ながらワンサイドゲームの予感があった。

だが、「朝高(ちょうこう)」の伝統は健在だった。激しいタックルと運動量でミスを誘い、前半は2度のビハインドをひっくり返し、トライ数3対5の21-31。後半は4トライを奪われ、突き放されたが、声を掛け合いながら最後まで食らいつこうとする姿は十分に見ごたえがあった。

今年の大阪府予選には3地区に計44チームが参加した。このうち7チームが合同。単独出場でも20人に満たないチームがいくつもある。それでも気持ち次第で最後に「楽しかった」と言える。

大阪朝鮮の新チームは28人でスタートする。(月僧正弥)

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