米、露ハッカー集団に制裁措置 バイデン氏「力結集し対抗」

産経ニュース
バイデン米大統領(ロイター=共同)
バイデン米大統領(ロイター=共同)

【ワシントン=大内清】バイデン米政権は8日、米国のインフラや企業に対してランサムウェアと呼ばれる「身代金要求型」ウイルスを用いたサイバー犯罪を繰り返すロシア系ハッカー集団への制裁措置などを発表した。バイデン大統領は声明で、「国家安全保障上の脅威」と位置付けるサイバー攻撃を抑止するために「連邦政府の力を結集して対抗する」と強調し、国際的な連携を深めていく考えを改めて強調した。

バイデン氏は6月にジュネーブで行われたプーチン露大統領との首脳会談で、露国内に拠点を置くハッカーらによるサイバー攻撃について問題提起し、露政府に取り締まり強化を求めるとともに、米国としても独自の措置を講じていくと表明していた。

この日は財務省が、ランサムウェア攻撃に対して身代金として支払われた暗号資産(仮想通貨)のロンダリングに関与したとして、国際的な仮想通貨取引業者CHATEXと、その活動を支援した3社を制裁対象に追加。ハッカーがサイバー攻撃で得た資金の流れを遮断する狙いがある。すでに北欧のラトビアやエストニア政府が米国と連携してこうしたネットワークへの取り締まりに乗り出しているという。

また国務省は、新たに露系ハッカー集団「REvil」の幹部の特定につながる情報に1千万ドル(約11億3千万円)を支払うと発表した。4日に別の露系ハッカー集団「ダークサイド」に同額の懸賞金をかけると発表したのに続く措置。

REvilは「ソディノキビ」とも呼ばれ、ランサムウェアを駆使して今年5月に世界最大級の食肉加工企業JBSの米国拠点を攻撃。7月にはシステム管理ソフトを提供する米IT企業カセヤを標的とした攻撃で大規模なシステム障害を引き起こし、同社の顧客数千社に被害を与えた。

司法省は8日、カセヤへの攻撃を含む複数の事件に関与したとしてポーランドで拘束されたウクライナ人の男と、別のREvilによる事件に関わったロシア人の男の計2人を起訴したと発表。うちロシア人の男については、ランサムウェア攻撃で得たとみられる資産610万ドル相当の押収に成功したとしている。

  1. 【安保法案特別委採決】辻元氏、涙声で「お願いだからやめて!」と絶叫 民主、プラカード掲げ抵抗

  2. 鬼束ちひろ「救急車蹴って逮捕」発端は「パチンコ店での友人のけいれん」だった

  3. 板野友美インスタ更新「何にも変えられない心の支え」 ヤクルト・高橋奎二と結婚

  4. 市から突然1300万円請求…なぜ? 年金生活の80代女性に 専門家「今後数年で同様の高額請求を受ける人は増える」

  5. 【ニュースの核心】「ワクチン入手困難」の韓国・文大統領が“命乞い” あす米韓首脳会談、見抜かれている“二股外交”のツケ…「踏み絵」迫る可能性