阪神・矢野監督、力不足痛感「俺の成長が必要」 巨人に史上最大の下剋上許し終戦

サンスポ
CS敗退が決まり、巨人・原監督㊧と握手を交わす矢野監督。悔しさだけを残し、今季が終わった(撮影・宮沢宗士郎)
CS敗退が決まり、巨人・原監督㊧と握手を交わす矢野監督。悔しさだけを残し、今季が終わった(撮影・宮沢宗士郎)
三回先頭、吉川の打球をはじく中野。この失策から一気に逆転された
三回先頭、吉川の打球をはじく中野。この失策から一気に逆転された

(セ・クライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦、阪神2-4巨人、巨人2勝、7日、甲子園)V逸の悔しさがぬぐえないまま、11ゲーム差をつけていた3位巨人に本拠地で連敗。CSファーストステージ最大の下克上を許し、屈辱が積み重なっての終戦だ。勝負をかけた就任3年目があまりにあっけなく終わり、矢野監督も自責の念を抑えきれなかった。

「前半いいスタートを切って、皆さんに大きな期待をしてもらった中で、それを実現できなかったというのは本当に悔しいです。最後も勝ちきれなかったというのは、チーム全体としての成長も必要ですし、もちろん僕自身の成長も必要です」

声援が禁止されているはずのスタンドから厳しい声が飛んだ。レギュラーシーズンは77勝56敗10分けで、ゲーム差なしの2位。ヤクルトに勝率5厘差でVをさらわれたように、足りなかったのはこの日のような試合を〝とにかく負けない〟ための、選手と指揮官の力だった。

スタメンに戻った大山だが、一回の好機に三振。快音は聴かれなかった
スタメンに戻った大山だが、一回の好機に三振。快音は聴かれなかった

佐藤輝、中野の適時打で二回に2点を先制しながら、直後の三回に遊撃・中野の失策から流れを手放した。先発の青柳が踏ん張れず、2死満塁で丸に逆転の2点打を浴びる。将はようやく動いて伊藤将にスイッチしたが、時すでに遅し。先発の高橋を1点先制された直後の1回⅔で早々と降板させた巨人・原監督とは対照的な対応だった。百戦錬磨の敵将に短期決戦の戦いぶりを見せつけられた。

この日は大山、梅野、佐藤輝をスタメンへ戻して打開を図ったが、13残塁の拙攻。2-3の八回先頭でも大山の失策をきっかけに4点目へつなげられ、万事休す。4失点だが投手の自責はゼロ。4年連続12球団ワーストとなる失策「86」がCSでも出てしまった。

球団からは9月中に来季の続投要請を受けた。「今ちょっとしゃべれるアレじゃない。終わったばかりなんで」と明言は避けたが、心はすでに決まっている。複数の球団関係者の話を総合すると、契約は1年とみられる。必勝を期す2022年へ、自身が成長することを固く誓った。

「もっとうまくなれることで、もうひとつ上にいける可能性は上がると思う。これだけの差だったんでね、あとは俺自身の成長もしていかないとダメかなと、必要かなと思っています」

頂点は遠かった。全員と、誰より矢野監督が、足りないところを突きつけられた。(長友孝輔)

■データBOX

◉…阪神はCS9度目の出場でファーストS敗退は7度目。1勝もできずに敗退したのは2007年(対中日)、10年(対巨人)、13年(対広島)に続いて4度目

◉…阪神が甲子園でのCSで巨人と戦うのは2010年のファーストS以来2度目だったが、いずれも2連敗で敗退しており、これで4連敗

◉…レギュラーシーズン2位の阪神は11ゲーム差つけた3位巨人にCSで敗退。ファーストSでは最大差の下克上を許した。これまでの最大は同じく阪神が08年に許した10ゲーム差。シーズン2位でCS第1Sに進み、10ゲーム差をつけた3位中日に1勝2敗で敗退した。パ・リーグでは14年の3位日本ハム(2位オリックス)と15年の3位ロッテ(2位日本ハム)がシーズンの6・5ゲーム差を覆してファーストSを突破

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