巨人がファーストS突破!CS最多タイ8人鬼継投 球団初下克上日本Sへ

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8人目の男、ビエイラが試合を締め、雄たけびを上げた(撮影・宮沢宗士郎)
8人目の男、ビエイラが試合を締め、雄たけびを上げた(撮影・宮沢宗士郎)
原監督は敵地・甲子園球場を訪れたファンの声援に、手を振って応えた
原監督は敵地・甲子園球場を訪れたファンの声援に、手を振って応えた

史上最大の下克上だ!! 「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージは、レギュラーシーズン3位の巨人が2位・阪神に4-2で逆転勝ちし、2連勝で突破を決めた。レギュラーシーズンで11ゲーム差をつけられた上位球団をファーストステージで破るのは史上初。原辰徳監督(63)は勝負勘がさえ渡り、先制を許した二回の継投や、逆転を呼んだ三回の代打策など采配が光った。10日からセ・リーグ覇者のヤクルトとファイナルステージ(神宮)を戦う。

試合が終わると、原監督は敵将・矢野監督を呼び止め、本塁付近でガッチリと握手を交わした。巨人が2連勝と明暗は分かれたが、プロ野球の世界に勝ち負けは付き物。最後はノーサイドで互いの健闘をたたえ合った。

「先制されて非常に苦しい展開だったが、前半のうちにうまい具合に逆転できたのは大きかった。ただ、本当にギリギリの場面が多かった」

先制されるや、指揮官の動きは速かった。今季11勝で勝ち頭の先発左腕、高橋が二回につかまり、佐藤輝の適時二塁打で1点を献上。さらに近本の安打で2死一、三塁とされたところで高木にスイッチした。

高木は中野に適時打こそ許したが(記録は高橋の2失点)、三回に3-2と逆転し、その後は0行進だ。ブルペン待機していた今季9勝の戸郷は3番手で3回無失点。六回には高梨が2死満塁のピンチを招くも、後を継いだ鍵谷がマルテを三ゴロに斬るなど〝炎の継投〟が的中した。

6、7月に記録した球団史上最多9人の継投に次ぐ、計8投手で守り切った。「総力戦でしたね。(鍵谷は)追い込んでも真っすぐで勝負できる。敬意を表するところ」と原監督。宮本投手チーフコーチは「最高の短期決戦用のゲーム」としてやったりの表情だ。

攻撃でも、指揮官の勝負勘が働いた。三回無死一、二塁で高木に送った代打は八百板。今季打率・167で誰もがバントを予想する中、強行策。これがハマり、右前打で満塁。松原と丸の適時打へとつながった。

右腕の元木ヘッドコーチが「監督の指示。俺もバントかなと。すげーって思った」と驚愕(きょうがく)する一手。6日はウィーラーに来日初犠打を指示して得点につなげた場面もあったが、指揮官は「向こうの先発(青柳)も苦しんでいたし、八百板にかけた」とサラリと言った。

9月に一度は首位に立ちながら、10月に球団史上4度目の10連敗を経験。勝率5割未満、借金1の3位で臨む短期決戦を前に「少々、開き直りながら戦いを挑んでいきたい」と言葉のトーンを強めた。一時は進出が危ぶまれたCS。原監督の必死のタクトに、G戦士が応えた。

2017年に3位・DeNAが、レギュラーシーズンで14・5ゲーム差をつけられた1位・広島をファイナルステージで撃破した例がある。巨人が今回のファーストステージで果たした11ゲーム差からの下克上は、2008年に中日が10ゲーム差の阪神を破った例を超え、史上最大差の逆転となった。

「ちょっと時間がありますので、少し選手も私もリラックスしたい。挑戦権を得たという部分で、しっかり戦っていきたい」。原監督が気合を入れ直した。さあ、次はヤクルトが待つ神宮へ。セ・リーグで3位のチームが日本シリーズに進んだのは17年DeNAのみだが、目標はさらにその先。下克上での日本一だ。(伊藤昇)

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