夕刊フジ×キイストン 飲食業新時代への挑戦

常識覆す「30分後が一番おいしいパスタ」 独自デリバリー戦略(エフ・エフ・アルファ)

 兵庫・淡路島産はじめ国産食材にこだわった和食店「淡路島と喰らえ」や薬膳レストラン「10ZEN」などを都内に展開するエフ・エフ・アルファ(東京都新宿区、渡辺真人社長、https://ff-alpha.com/)。

 戦略的に渋谷や新宿など都心のターミナル駅に店を構えていたが、コロナ禍のリモートワーク推進により、利用者が激減。特に和食店は客単価が高く、企業の接待での利用が多かったため、店舗数はコロナ前の半分の5店舗まで減り、残ってはいても再開のめどが立っていない店もある。

 他社と同様、デリバリーを開始しようと1度目の緊急事態宣言中の昨年4月に準備を開始。当時、ウーバーイーツへの登録が2カ月待ちという状況で、夏には開始にこぎつけたものの、既存店の和食メニューを扱ったところ、まったく注文が入らなかったという。

 「どうしたらいいのか、やり方がまったく分からない」と、外部のコンサルタントに「ウーバーイーツで売れる店舗を30業態教えてほしい」と相談。出てきた30業態のお店をすべて作ることに挑戦した。営業していない店舗のスタッフの手が空いてはいたが、みな和食の料理人。スイーツや洋食を1から学ぶ事態となった。

 当時開発した30業態の中で、今も残っているのは2~3業態ほど。そのうちの1つ、生パスタを提供する「和太利庵(わたりあん)」が思わぬヒットとなった。「そもそもデリバリーで、のびたらまずいパスタは無理なのでは?」という常識を捨て、「30分後が一番おいしいパスタ」を本気で開発したのは、デリバリーで求められている料理であるにも関わらず、競合が少なかったからだ。

 茹で時間やソースの固さを研究し、客に届く頃が食べ頃のパスタを作り上げた。また、配送料が上乗せされた金額が客にとっては商品の値段になることを踏まえ、価格設定も精査した。現在、和太利庵はFC含め全国に50店舗の規模となり、200店舗を目標としている。

 ステーキとハンバーグの名店「肉と米 ハジメ」とコラボしたデリバリーも好調で、8月からFC展開を開始した。ここは、エフ・エフ・アルファが既にある人気店の第1号加盟店という形式をとり、オペレーションや保管・物流のノウハウをパッケージにして展開していく。

 自社ブランドと名店とのコラボ合わせて24ブランドを保有するまでになった同社。ゴーストレストランで成功するための、ターゲットや注文時間が重ならないような複数業態導入のノウハウに自信を持つ。現在は、いまだ苦境にある店や企業に対し、加盟料やコンサル料なしでの提案を行っている。 (取材・福士由紀)

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