石井琢朗コーチの横浜復帰で待望される「もう1人の大物OB」

ポストセブン
コーチとして広島→ヤクルト→巨人と渡り歩いて、ついに古巣復帰へ(石井琢朗氏。時事通信フォト)
コーチとして広島→ヤクルト→巨人と渡り歩いて、ついに古巣復帰へ(石井琢朗氏。時事通信フォト)

横浜DeNAは11月3日、球団OBの藤隆氏、鈴木尚典氏、小杉陽太氏と来季のコーチ契約を結ぶと発表。さらに、今季まで巨人でコーチを務めた石井琢朗氏もコーチとして入閣する見込みだと報じられている。石井氏は1989年にドラフト外で大洋に入団。38年ぶりの日本一に輝いた1998年にはリードオフマンとしてチームを引っ張り、2006年には2000安打も達成。盗塁王にも4回輝いて横浜の顔と言える選手だったが、2008年秋に球団から引退勧告を受けた。

しかし石井は現役にこだわり、広島に移籍。通算2432安打、358盗塁という輝かしい数字を残して2012年限りで引退した。その後は広島のコーチとして連覇に貢献し、2018年からヤクルト、2020年から巨人で指導。3球団で若手を育て、ベテランの復活に貢献するなど有能ぶりは球界に知れ渡っている。プロ野球担当記者が話す。

「DeNAは2017年にクライマックスシリーズを勝ち上がって、日本シリーズに進出するなど年々力をつけてきました。今年は開幕に外国人が来日できないという事態も影響して最下位に終わりましたが、直近6年で3度Aクラス入りしている。若手も成長しているし、ソトやオースティンなど外国人の補強もうまくいっている。

しかし、優勝までにはもう一歩手が届かない。その1つの要因として、現役時代だけでなく指導者としてもあまり実績を残していないコーチと長年にわたって契約してきた球団体質が指摘されてきました。そうしたこともあって今回の石井氏の招聘からは、球団が本気で優勝を目指している姿勢が伝わってきます」(以下同)

昨年オフ、ラミレス監督が成績不振の責任を取って退任したが、コーチ陣はほとんど残留。過去に球団幹部が「コーチを育てる」と発言したこともあり、コーチ陣の入れ替えには消極的な態度を取り続けてきた。

「特に走塁コーチは長年、現役時代に数えるほどしか盗塁していない人が務め、実際に成果を上げられなかった。石井琢朗コーチの肩書きは未定ですが、おそらく野手総合になるのではないか。そうなれば、DeNAの機動力アップも期待できると思います」

◆長期間ウイークポイントのポジション

今季のDeNAはチーム盗塁数31で、阪神のルーキー中野拓夢の盗塁数30とほとんど変わらず、3年連続でチーム盗塁数は最下位に終わった。

「桑原将志や神里和毅、森敬斗、宮本秀明など走れる選手はいる。しかし、盗塁の技術が足りないためか、アウトになる確率も高かった。桑原は今年含めて2桁盗塁を4回記録していますが、2桁盗塁死も2回ある。今年も12盗塁、7盗塁死で成功率は6割3分2厘。阪神の中野は30盗塁、2盗塁死で成功率は9割3分8厘。この数字は突出していますが、1番・桑原の盗塁成功率が7割5分くらいまで上がれば、攻撃力もさらにアップする。石井コーチには代走のスペシャリストを育成することも望まれますし、足の速くない選手でも走塁意識を高めることで得点力アップにつながるはずです」

石井コーチの古巣復帰にファンたちの期待も高まっているが、同時にもう1人、招聘を望まれているOBがいる。

「元中日監督の谷繁元信氏です。横浜をFAで出て行き、中日で指揮官まで務めた経歴はありますが、かつてのチームメイトである三浦大輔監督から請われれば、一肌脱ぐのではないでしょうか。あとは球団の出方次第だと思います。

DeNAは捕手が10年以上ウイークポイントになっている。今季も正捕手不在で、50試合以上先発した捕手が1人もいなかった。とはいえ、アマチュア時代の実績などを見れば、素材は悪くない。次の人事の注目はバッテリーコーチです。谷繁氏が入閣しなくても、現役生活や指導者として実績のあるバッテリーコーチを呼べれば、来季すぐとは言わないまでも、近い将来の優勝を期待できます」

遂にコーチングスタッフに力を入れ始めた横浜DeNAベイスターズ。今後の人事も期待される。

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