環境配慮型の下水汚泥処理 埼玉 温室効果ガス16%減

産経ニュース
中川水循環センターに設置された、鋼板製としては全国最大規模の汚泥消化タンク=埼玉県三郷市(同県提供)
中川水循環センターに設置された、鋼板製としては全国最大規模の汚泥消化タンク=埼玉県三郷市(同県提供)

埼玉県が運営する下水処理施設「中川水循環センター」(同県三郷市)で、再生可能エネルギーを活用した環境配慮型の汚泥処理施設が稼働した。鋼板製としては全国最大規模の汚泥消化タンクを擁し、汚泥処理量を減らした上で再エネを使って焼却する。県は温室効果ガスの排出量を年間約16%削減できると試算している。

県が新設した汚泥処理施設は、高さ約26メートルの汚泥消化タンク4基、同約25メートルのガスタンク2基などからなる。

下水の汚泥を消化タンクに投入し、微生物による分解で量を半減させる。汚泥が減る際に発生する、メタンを主成分とするバイオガスを使って汚泥を焼却する仕組みだ。

さらにバイオガス発電施設も設置し、県と契約した民間企業の共同企業体が、残ったバイオガスを使ってエネルギーを発電して売電する。

水循環センターは春日部市や草加市、越谷市など県内15市町の下水を処理し、きれいになった水を中川に放流している。温室効果ガス排出量は年間約7万6900トンに上るが、新たな汚泥処理施設の稼働により、このうち約1万2400トンが削減できるという。

県は同様のシステムを今後も拡充していく方針で、大野元裕知事は「下水資源を活用した温室効果ガス削減の取り組みを進め、環境との調和を図っていきたい」と話している。(中村智隆)

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