米新聞大手ニューヨーク・タイムズは3日、今年9月末のデジタルと紙媒体の有料契約者数の合計が838万3千人となり、1年前と比べて22%増えたと発表した。電子版の増加がけん引し、紙媒体の減少によるマイナスを補った。米国外からのデジタル契約者が初めて100万人を超え、外国でも読者獲得が進んだ。
9月末時点の電子版の新聞購読者数は21%増の565万4千人。ゲームや料理レシピなどを含めたデジタル全体の契約者数は758万8千人となり、25%増えた。一方、紙媒体は4%減の79万5千人となった。
同時に発表した2021年7~9月期決算は、売上高が前年同期比19%増の5億910万ドル(約580億円)、純利益も63%増の5465万ドル。新型コロナウイルス禍からの経済活動再開に伴い、広告収入が増えた。(共同)