4日午前0時半ごろ、鹿児島市牟礼岡の住宅で、1階の居間で首などから血を流して倒れている60代ぐらいの男性が見つかり、病院で死亡が確認された。約2時間後には同市緑ケ丘町のアパートの一室で60代ぐらいの女性の遺体を発見。鹿児島県警鹿児島中央署は殺人事件とみて、2人の息子とみられる男から事情を聴くとともに、遺体の身元確認を急いでいる。
同署によると、3日午後9時15分ごろ、牟礼岡の住宅にいた男から「父親と母親を殺した」と110番があった。駆け付けた署員に、男は2階で灯油缶とマッチのようなものを掲げ、意味のわからないことを叫んだという。4日午前0時半ごろ、署員が家の外から状況を見ながら1階に踏み込んだ。
男の供述から約3・5キロ離れた緑ケ丘町のアパートを捜索。寝室で顔にけがを負い、あおむけに倒れている女性が見つかった。