主張

枝野代表辞任へ 政権政党目指し脱皮図れ

産経ニュース

立憲民主党の枝野幸男代表が、衆院選で惨敗した責任を取って辞任する意向を表明した。10日にも召集される特別国会閉会日に辞任する。立民は年内に代表選を行う。

惨敗の原因は、天皇や自衛隊、日米安全保障条約など国の根幹にかかわる基本政策で相いれない共産党と共闘したことが大きい。共産の「限定的な閣外協力」を前提とする政権に有権者は疑問符をつけた。

この事実は重い。代表選に名乗りを上げる候補は、共産との共闘路線と明確に決別できるかどうかが問われよう。さらに不安の残る安全保障などで現実的な政策を提示する。それができなければ、党首が交代しても政権を担える政党とはなり得ない。

選挙結果を受け、福山哲郎幹事長も引責辞任する考えを示している。平成29年10月に枝野氏の呼びかけで結党して以来、4年間続いた枝野代表、福山幹事長体制が幕を閉じる。

立民は政権交代を訴えながら公示前勢力(110議席)を下回る96議席にとどまった。辞任は当然である。

枝野氏は、2日の執行役員会で「ひとえに私の力不足で、心からおわび申し上げる。新しい体制で参院選、次の政権選択選挙に向かっていかなければならない」と語った。

選挙区で与党候補と一騎打ちの構図をつくる必要性があったのだとしても、目先の票欲しさに理念なき共闘をすることが有権者の理解を得られるはずはない。

共産の志位和夫委員長は1日の記者会見で「日本の政治を変える道は共闘しかない」などと野党共闘の継続を訴えた。

だが、立民は野党第一党としての責任を自覚すべきである。共闘の見直しがなければ党の再生はあり得ない。

共産との共闘には、立民最大の支持母体で、労働運動をめぐって歴史的に共産と対立関係にある連合の反感もある。連合とはエネルギー政策で生じた亀裂も残ったままだ。原発ゼロを掲げる立民に対し、電力総連や電機連合を抱える連合は反発しているからだ。

是々非々の立場で政策論争をする健全な野党の存在は議会制民主主義を守る上でも欠かせない。立民は、来夏の参院選に向けて体制の抜本的な立て直しを急がなければならない。

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