「こんなに売れるとは」京都の老舗和菓子店の妙案 ようかんスライスして売り上げ1000倍に

秋季限定「焼き芋」も

スライスようかんは2種類。丹波大納言小豆(あずき)を使用した小倉羊羹に、沖縄の塩入りのバター羊羹をのせ、食感と風味のアクセントにけしの実をトッピングした「スライスようかん 小倉バター」(税抜き500円)と、トーストするとスイートポテトのような味わいを楽しめるという秋季限定の「スライスようかん 焼き芋」(税抜き550円)だ。京都の百貨店やオンラインショップでも販売され、年間15万袋を売り上げる。

丹波大納言小豆を使用した小倉羊羹に、沖縄の塩入りのバター羊羹をのせ、食感と風味のアクセントにけしの実をトッピングした「スライスようかん 小倉バター」
丹波大納言小豆を使用した小倉羊羹に、沖縄の塩入りのバター羊羹をのせ、食感と風味のアクセントにけしの実をトッピングした「スライスようかん 小倉バター」

吉村さんは大学で調理学を学び、卒業後はLe Cordon Blue (ル・コルドン・ブルー)パリ校に留学してフランス料理を修めた。亀屋良長8代目との結婚を機に和菓子の世界へ入ったという。それだけに、和菓子の商品開発には、フランス料理の経験と女性ならではの感性を巧みに取り入れることができるのかもしれない。吉村さんはしみじみと語る。

「伝統を守って成功する老舗もあるが、亀屋良長の昔の資料を見ると、とても探求心にあふれていたことが分かった。和菓子も時代とともに自然と変わっていく。お客さんが必要とされるものを作るのが和菓子屋の仕事だと思う」

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