中央選挙管理会は1日、衆院選と同時に実施された最高裁判所裁判官の国民審査の投票結果を発表し、11人全員が信任された。対象は平成29年10月の前回衆院選以降に任命された裁判官で、告示順に深山卓也、岡正晶、宇賀克也、堺徹、林道晴、岡村和美、三浦守、草野耕一、渡辺恵理子、安浪亮介、長嶺安政の各氏。
有権者が辞めさせたい裁判官の欄に×印を書き、有効投票の過半数となった裁判官は罷免される。何も記入しなければ「信任」とみなされ、×印以外の記入は全て無効となる仕組みだ。
11人はいずれも、罷免を求める票が過半数に達しなかった。
国民審査は今回で25回目。昭和24年の第1回以来、投票結果で罷免された裁判官はいない。
那覇市の開票作業で、投票者数が投票された用紙よりも約200人分多く記録されるトラブルがあり、結果の判明が遅れた。