続く中国景況感の悪化 停電など受け1年8カ月ぶり低水準に

産経ニュース
中国広東省広州市にある火力発電所=6月(共同)
中国広東省広州市にある火力発電所=6月(共同)

【北京=三塚聖平】中国の製造業の景況感悪化が続いている。31日に中国当局が発表した10月の製造業の景況感指数は、1年8カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。国際的な原材料価格の高騰が続いていることに加え、中国各地で電力不足が深刻化して停電や供給制限が相次いでいることが直撃。製造業の景況感悪化が続いており、新型コロナウイルス禍からの世界経済の回復を牽引(けんいん)してきた中国経済の変調が懸念される。

中国国家統計局と中国物流購買連合会は31日、景況感を示す10月の製造業購買担当者指数(PMI)が、前月より0・4ポイント低い49・2だったと発表した。好不況を判断する節目の「50」を割り込むのは2カ月連続で、コロナ流行が直撃した昨年2月以来1年8カ月ぶりの低水準だった。

PMIは「50」を上回れば生産や受注の拡大を、下回れば縮小を意味する。今年3月をピークに7カ月連続で前月の水準を下回っている。統計局は「電力供給は依然として逼迫(ひっぱく)しており、一部の原材料価格上昇といった要因が影響した」と分析している。

電力不足の影響は、中国本土の約3分の2に相当する地域に広がった。各地で工場の操業が制限される事態を招いており、稼働率低下やコスト上昇が製造業の足かせになっている。10月上旬に李克強首相が開いた会議で、電力確保へ石炭火力発電所の稼働強化や石炭の増産を指示するなど電力不足解消へ躍起となっているが、影響は当面続くことが見込まれている。

分野別では、柱である生産が前月から1・1ポイント低い48・4と落ち込みが続いている。企業規模別では、大企業が50・3と節目の「50」を上回っているのに対し、中堅企業は48・6、中小零細企業は47・5といずれも節目を割り込んでいる。規模が小さい企業を中心に景気の減速傾向が強まっているとみられる。

統計局が10月中旬に発表した2021年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比4・9%増となり、増加率は4~6月期(7・9%)から大きく減速。プラス成長は6四半期連続だが、中国経済の停滞が鮮明になっている。中国は、21年通年のGDP成長率の目標を「6%以上」に設定している。

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