衝撃!阪神、流出危機 国内複数球団がスアレス獲得調査

サンスポ
日本一に向けて、スアレスが甲子園で始動。自らのメッセージがプリントされたTシャツを着用し、虎への愛着を感じさせるが…(撮影・松永渉平)
日本一に向けて、スアレスが甲子園で始動。自らのメッセージがプリントされたTシャツを着用し、虎への愛着を感じさせるが…(撮影・松永渉平)
阪神・スアレス
阪神・スアレス

阪神の守護神右腕、ロベルト・スアレス投手(30)が国内球団も含めた流出の危機であることが29日、分かった。昨オフ2年契約を結んだが、2年目はスアレス側に選択権があり、11月中に交渉がまとまらなければ自由契約となり、争奪戦に発展する。米大リーグに加え、NPB球団への移籍も可能とみられ、矢野虎を支える2年連続セーブ王が来季は〝敵〟となる大ピンチだ。

悔しさが晴れないままのナインは、守護神の言葉を胸に刻んで一つになろうとしていた。「Play Tigers Baseball」。10月初旬にスアレスが試合前の円陣で語ったメッセージがプリントされたTシャツを全員、着用。秋晴れの甲子園でCSファーステージに向けて3日ぶりに全体練習を行った。

スアレスに支えられて、もう一度立ち上がるこの秋は、同時に、スアレスが来季も〝虎のまま〟でいてくれるかどうかが懸かった秋になることが判明した。ただの流出危機ではない。米大リーグ、国内球団も含めた争奪戦になりかねない状況であるようだ。球界関係者が「国内の複数の球団が獲得調査を進めているようだ」と明かした。

昨年12月、剛腕クローザーは年俸250万ドル(約2億6000万円)で阪神と2年契約を結んだ。2019年まで所属しNPB通算98勝を挙げたメッセンジャーとの契約のケースでは国内移籍はできなかったが、先の関係者によると、2年目の契約についてはスアレス側に選択権があり、阪神との契約がまとまらなかった場合、国内の他球団への移籍も可能になるという。

つまり、11月中に行う残留交渉で握手を交わすことができなければ、11月末が期限となる保留者名簿から名前を外さざるを得なくなりFA(自由契約)。剛腕が夢を握りしめての米大リーグへの移籍となれば、チームも虎党もあきらめがつきそうなものだが、今回はそうとは限らないようだ。

流出が現実となれば、虎の来季の勝利の方程式が白紙になってしまうと同時に、最も敵にしたくない男が敵になってしまうことを意味する。

球団助っ人の新記録となる42セーブで2年連続セーブ王に輝いたが、その貢献度は数字以上。過酷な連投、イニングまたぎもいとわず、球団最速163キロの剛速球で相手打者をねじ伏せ、セーブ失敗はわずか1度だった。リード時、同点時の九回を、矢野監督はほぼ逆算することができた。球団はこれまで通りマネーゲームには参戦しない方針だが、市場に出てしまえば争奪戦は必至だ。

スアレスはこの日の練習後「チャンスはある。まだ負けていない。だからこそ、そこに向けて全力でやり切るだけだね」と日本一へ、力強く語った。10月1日からチームは5連勝。同2日に守護神が語りかけた「Tigersなので、来た敵を全部餌食にしなければいけない」という言葉がナインに突き刺さり、流ちょうな日本語での「俺たちは誰だ?」という呼びかけには全員が「タイガー‼」と熱く呼応した。成績だけでなく、ハートの面でも虎に必要な男だと証明し続けた2021年だったが…。

スアレスがいなくなれば、16年ぶりVを逃した直後に、17年ぶりVまでもが遠くかすんでいく。誠意を見せるしかない。日本一を目指す勝負の秋の裏側で、来季へ向けた勝負も佳境を迎える。

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