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大門先生「いたしません!」の院長回診、実は…

産経ニュース

大門(だいもん)といえば西部警察の世代だが、いまや大門といえばお医者さん。米倉涼子が演じる大門未知子は「ドクターX」(朝日放送木曜夜)の主人公でフリーランスの外科医。どんな難局も、的確な判断と抜群の手技で切り抜けるゴッドハンドの持ち主だ。いま第7シリーズが放送中。「群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけが彼女の武器だ…」というナレーションも、すっかり耳になじんでしまった。誕生から10年目だそうだ。

かっこいい決めゼリフが人気の秘密。「私、失敗しないので」を聞くたびに、「この印籠(いんろう)が目に入らぬか」を思い出す。黄門さまの印籠は権威の象徴で、悪代官どもは地位にひれ伏す構図だが、大門は孤立無援の一匹おおかみ。言葉には、どんな苦難も一人で引き受ける決意が込められていて、カタルシスは倍増する。

「いたしません」も痛快だ。院長回診、いたしません。論文の下調べ、いたしません。医師免許がなくてもできることは一切、いたしません。病院に限らず、世間のどんな仕事場にも「なぜ私がやらされているのか」と言いたくなるような雑用が山積。だから共感してニヤッとしてしまう。一回ぐらい言ってみたいよなぁ、と。

架空の大学病院を舞台にする本作には、いかにも実際にいそうで、いたら迷惑な人たちがぞろぞろ登場する。権力志向とか、勢力争いとか、暗黙の序列とか、空気を読むとか…ああ面倒くさい。現実社会のパロディーとして秀逸。

と思っていたら仰天だ。先日、某病院に勤める友人に「回診の大名行列とか、さすがにやってないよね」と聞くと「いや、あるよ」。えーっ! ただし権威付けではなく「チーム医療」だからそうなるのだという。複数の医師だけでなく薬剤師や理学療法士なども意見を出し合って患者を診る。特に大学病院では教育という目的もあって人数は増えがち。「まあ、患者から見たら大名行列かもね」。意外に事実に即していたのか。失礼しました。

このドラマを見たことがないという友人に、「一回見て」とお勧めしておいたので、面白い感想をもらったら、またあらためて。(ライター 篠原知存)

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