衆院選2021年秋

“大激戦”全国51選挙区「情勢がひっくり返る可能性がいくつも」 “仁義なき”大阪10区、自民・山崎拓氏が辻元氏応援の異常事態

10・31衆院選は残り1日となった。台風20号が東京・小笠原諸島を通過して、日本列島がほぼ秋晴れとなるなか、与野党幹部や候補者は「最後のお願い」を続けている。令和初の政権選択選挙は、新型コロナウイルス対策や経済政策、外交・安全保障政策などが争点で、岸田文雄首相(総裁)率いる自民党の苦戦が伝えられ、枝野幸男代表の立憲民主党が共産党と組んで議席を伸ばし、松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会が旋風を巻き起こしている。夕刊フジでは、北海道から沖縄まで全国51の激戦区の最終情勢を、政治評論家の伊藤達美氏とともに分析した。

「与野党とも、情勢がひっくり返る選挙区がいくつもある。各候補は最後の最後まで予断を許さない状況が続いている」

伊藤氏はこう語った。

確かに、自民党について、朝日新聞は26日、「単独で過半数(233議席)を大きく上回る勢い」と分析したが、読売新聞は29日、「単独過半数は微妙」と報じた。多くの選挙区が大激戦なのだ。

まず、「政界の壊し屋」こと、立憲民主党の小沢一郎氏のおひざ元、岩手3区(花巻市、北上市など)は、今回も混沌(こんとん)としている。小沢氏の後援会組織が高齢化している一方、自民党の藤原崇氏は当選3回を重ねて、復興大臣政務官も経験するなど、勢いがある。

インターネットで華やかな選挙戦が注目を浴びるのは、元タレントで自民党から出馬した森下千里氏だ。この半年、宮城5区(石巻市、東松島市など)で辻立ち2000回をこなしたという。立憲民主党の安住淳国対委員長の「牙城」に挑んでいる。

伊藤氏は「森下氏の発信力は侮れないが、安住氏の地盤は盤石だろう」と分析する。

東京では、自民党の「石原兄弟」が大苦戦だ。

石原慎太郎元都知事の長男、石原伸晃元幹事長は東京8区(杉並区)で当選10回を重ねてきたが、地道に活動してきた立憲民主党の新人、吉田晴美氏を相手に悪戦苦闘している。三男の宏高氏は東京3区(品川区)で、立憲民主党の松原仁元国家公安委員長との因縁の戦い。

伊藤氏は「これまで兄弟とも『石原ブランド』に支えられてきたが、時代が変わった。伸晃氏は、革新系が強い杉並で厳しい戦いだ。宏高氏は、立憲民主党内の保守派として存在感を示す松原氏が相手で簡単ではない」と指摘し、ともに「やや劣勢」とした。

千葉8区(柏市、我孫子市)では、当選7回を誇る自民党の桜田義孝元五輪相が、岡田克也元副総理の秘書を長年務めた立憲民主党新人の本庄知史氏と大激戦だ。

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