運転開始から40年を超えて再稼働した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の事故を想定した県の原子力防災訓練の一環で、美浜町にある福祉施設の入所者役の職員が30日、同県おおい町の施設に避難した。
訓練は、若狭湾沖で震度6弱の地震が起き、美浜3号機の外部電源が喪失、原子炉へ注水できなくなったと想定した。
原発30キロ圏内の住民を対象に、それぞれの避難先に移動する訓練には約300人、自宅での屋内退避訓練には約4700人が参加。美浜、若狭両町の住民が自衛隊のヘリコプターでおおい町へ避難する訓練もした。
美浜3号機は今年6月、原発の運転期間を「原則40年、最長で延長20年」とする現行ルール下で初めて再稼働。テロ対策施設が未完成のため今月23日に運転を停止した。