山本草太、度重なる手術を乗り越えた不屈のスケーター/フィギュア

サンスポ
男子SPで7位の山本草太=バンクーバー(ISU提供・ゲッティ=共同)
男子SPで7位の山本草太=バンクーバー(ISU提供・ゲッティ=共同)

フィギュアスケート・スケートカナダ第1日(29日=日本時間30日、バンクーバー)グランプリ(GP)シリーズの第2戦。開幕し、男子ショートプログラム(SP)が行われ、2016年冬季ユース五輪金メダルの山本草太(21)=中京大=は、78・78点で7位だった。

「そうちゃーん!」。バンクーバーの会場に響く日本語の声援が励みになった。約2年ぶりに出場した海外での国際大会。7位発進にも山本の表情は晴れやかだった。

「演技は悔しかったんですけど、終わって歓声を聞いて、自然と笑顔になりました」

直前に4回転サルコーから構成を変更した冒頭の4回転トーループは出来栄え点で2・44点の加点を引き出した。好スタートを切ったが、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は2回転となり、「靴の調整がすごく難しかった。アクセルはそこの難しさが出た」と悔やんだ。

滑らかなスケーティングが武器の21歳。14年に出場したジュニアのGPファイナルで宇野昌磨(23)=トヨタ自動車=に続く2位に入るなど、ジュニア時代から将来を期待された。だが、16年から苦難の道のりが始まった。世界ジュニア選手権の出発直前、練習で右足首を骨折。その後、疲労骨折も重なり、3度も手術を受けた。GPシリーズは、これまでに日本開催のNHK杯の出場はあったが、海外で行われる大会は今大会が初めて。暗闇からはい上がり、大舞台で舞い「お客さんの拍手、歓声の中で最後まで気持ちよく滑れた」と喜びをかみしめた。

フリーは30日午後3時33分(日本時間31日午前7時33分)滑走予定。今大会は日本とバンクーバーで16時間の時差がある中、「トレーナーさんが(ビデオ通話アプリの)ZOOM(ズーム)で調整を手伝ってくださった」という。たくさんのサポーターに支えられ、北京冬季五輪出場(男子は3枠)を狙う不屈のスケーターが、力強く舞う。(武田千怜)


■山本 草太(やまもと・そうた) 2000(平成12)年1月10日生まれ、21歳。大阪・岸和田市出身。5歳でスケートを始める。愛知・東港中―愛知みずほ大瑞穂高―中京大。12年のトリグラフトロフィーで国際大会初優勝。14年のジュニアGPファイナルは宇野に続く2位。15年は世界ジュニア選手権で3位に入り、全日本ジュニアで初優勝。16年リレハンメル冬季ユース五輪で金メダルを獲得。GPシリーズのNHK杯は18年6位、19年6位、20年8位。173センチ。

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