衆院選2021年秋

自民が“大幅減” 小選挙区で苦戦、37議席失う 立民は躍進、候補者一本化効果で20議席増 選挙プランナー・松田氏分析

次期衆院選での議席予想(10月29日現在)
次期衆院選での議席予想(10月29日現在)

衆院選の投開票日(31日)が目前に迫ってきた。令和初の政権選択選挙では、新型コロナウイルス対策や経済政策、外交・安全保障政策などを争点に、自民党と公明党の与党と、立憲民主党と共産党を中心とする左派野党、第3極の日本維新の会などが壮絶なバトルを展開している。各党の獲得議席はどうなりそうか。選挙プランナーの松田馨氏が終盤情勢を分析したところ、自民党は野党共闘が直撃して議席を大きく減らす一方、左派野党は共闘効果で議席を伸ばし、大阪などで旋風が吹く維新は3倍増もあり得る-となった。

「介護や農業などの課題を乗り越える。地方にこそ『成長の果実』はたくさんある」

岸田文雄首相(自民党総裁)は28日、新潟市での街頭演説で、リモートやデジタル技術の活用による成長戦略を語った。

成長戦略で生産性を向上し、働く人に賃金のかたちで果実を分配して国民の所得水準を伸ばし、次の成長を実現する「成長と分配の好循環」は首相の持論である。

一方、立憲民主党の枝野幸男代表は同日、さいたま市での街頭演説で「政治が機能していれば救えた命もあった」と自公政権のコロナ対応を非難。安倍、菅政権の経済政策「アベノミクス」について「約9年間、景気は良くならず、実質賃金は減りっぱなしだ。分配こそが成長を取り戻す第一歩だ」と力説した。

今回の衆院選では、全国の小選挙区289議席、比例代表176議席の計465議席を争う。

松田氏は、世論調査や各選挙区のデータなどを踏まえ、29日時点での獲得議席を予測した=別表。

自民党は、解散時の「276議席」から「239議席」と37議席も減らした。単独過半数(233議席)は維持したが、松田氏が2週間前に予測した「244議席」よりも悪化した。

松田氏は「岸田政権になり、菅義偉前政権の末期ほどの厳しさは脱した。比例は堅調だが、小選挙区の戦況が芳しくない。野党候補乱立で当選してきた若手やベテランが厳しい。特に首都圏や北海道、大阪で苦戦している。有権者はこれまでの安倍、菅政権におけるさまざまなスキャンダルに不満を募らせており、『自民党に少しはお灸をすえ、与野党伯仲で政治に緊張感を持たせるべきだ』という意識が広がっているのではないか。無党派層の投票率が上がれば、さらに議席を減らす可能性もある」と分析した。

山口那津男代表の公明党は選挙戦で、「0歳から高校3年生まで一律10万円の給付」などを訴える。「9小選挙区の全勝」が目標だが、北海道10区や東京12区では大接戦。比例は堅調で2議席増の「31議席」とした。

この結果、自公与党は「270議席」となった。安定した国会運営が可能となる「絶対安定多数(261議席)」を上回るため、岸田政権は安定した運営が望めそうだが、「37議席減」の責任問題は注目だ。

一方、立憲民主党や共産党、社民党などは、政権批判票を集約しようと213選挙区で候補者を一本化して戦っている。

松田氏は「野党への風は吹いていないが、1選挙区2万程度の基礎票を持つ共産党が候補者を取り下げた影響は大きい」として、枝野代表の立憲民主党は「110議席」から20議席増の「130議席」と予測した。

■維新22増共産4増

志位和夫委員長率いる共産党は、コロナ禍を踏まえ、「なにより、いのち。ぶれずに、つらぬく」と訴えて、4議席増の「16議席」とした。

松井一郎代表(大阪市長)の日本維新の会は、大阪府・市での改革実績を裏付けに、国政での「身を切る改革」を掲げている。近畿圏に加え、東京でも全25選挙区中17選挙区で公認候補を立て、比例票を掘り起こす作戦だ。松田氏の予測では大阪の小選挙区で圧勝し、解散時の10議席から「32議席」に躍進した。

玉木雄一郎代表の国民民主党は、「積極財政による日本経済の再生」を訴える。松田氏は「共産党と距離を置いた『改革中道』路線が一部では評価されているが、候補者数が少なく、もう一歩伸びないのではないか」として「7議席」。

2019年参院選で「台風の目」だった山本太郎代表のれいわ新選組は「比例で1議席」と分析した。

ただ、選挙は投票箱のふたが閉まるまで分からない。

松田氏は「自民党は、参院静岡補選(24日)の敗北などが影響し、激戦区で苦戦している。ただ、中国とロシアの艦隊が日本列島を一周する特異な行動もあり、『外交や安全保障は、自民党に任せなければ』と、有権者の意識も強まっている。残り数日、野党共闘を『野合』と批判するよりは、『経済に加え、外交・安全保障も任せてください』と愚直に訴えるべきだ。一方、左派野党は『共産党との共闘』への抵抗感を考慮して、どんな国をつくるかを説明すべきだ。最後は、支持層の投票率と、接戦区でいかに無党派層を取り込むかが勝敗を分ける」と語っている。

zakzak

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