テレビ用語の基礎知識

「水曜日」 人間の“リアルな姿”が面白い 圧巻のおぼん・こぼん企画

 この連載は毎週水曜日に掲載されてるわけですけど、私は最近特に水曜日が楽しみです。なぜなら『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が見られるから。いや~最近ヤバイですね。2014年に始まって、これだけ長い間やっていても少しもタルい感じがしない。むしろどんどん面白くなってきているのでは? という番組は少ないと思います。

 圧巻だったのは「おぼん・こぼん」の2人を仲直りさせる企画ですね。もともと『水曜日のダウンタウン』が仕掛けたドッキリのせいもあって、不仲で有名な「おぼん・こぼん」のおふたりを仲直りさせようと、ナイツをリポーターにいろいろ仕掛けた「おぼん・こぼん THE FINAL」は、久々に「こんなにテレビを見て泣けるんだ」と思うくらい泣きました。

 前回の放送でも「生放送の裏で色々やってましたSP」ということで、自局の生放送番組でいろいろ遊んでたのが斬新でした。特に『ラヴィット!』に出演する女性ゲストを、大喜利芸人たちが遠隔操作したのがすごく面白かったです。生放送の『ラヴィット!』に出演する「あの」さんというちょっと不思議な芸名の女性タレントを芸人たちが遠隔操作して、「普通絶対アイドルが言わないような斜め上のコメント」をさせるのですが、「あの」さんのちょっと不思議なキャラクターも相まって、MCの麒麟・川島明さんやレギュラーの芸人たちがみせた素の「驚きのリアクション」がめちゃくちゃ面白かったです。

 なぜこんなに『水曜日のダウンタウン』が面白いかというと、きっと「最近あまりテレビで見られなくなった人間のリアルな姿」を見させてくれるからですよね。最近ニュースの特集やドキュメンタリーはなんとなく「大人の事情や意図」が透けて見えて、リアルな感じがしません。なんかわざとらしいし、嘘くさい。

 「おぼん・こぼん THE FINAL」のほうが、「病気で死にそうな人ばかり出して泣かせようとするドキュメンタリー番組」よりよほどリアルに人間の飾らぬ姿が出ていて、「笑わせられながら感動しちゃう」感じですもんね。

 『水曜日のダウンタウン』は一義的には「笑わせよう」ということで、どこまでも容赦なく出演者に暴力的に突っ込んでいくから、笑いながらリアルな人間の姿を見させてくれて、面白いですね。やっぱり、お笑いって「笑えるか笑えないかギリギリ」みたいなところが一番おかしいんですね。優れたバラエティーのほうがニュースより、ニュース。われわれニュース畑の人間にもとても勉強になります。

 ■鎮目博道(しずめ・ひろみち) テレビプロデューサー。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのプロデューサーを経て、ABEMAの立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などを企画・プロデュース。2019年8月に独立。近著に『アクセス、登録が劇的に増える! 「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版)。

zakzak

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