よみがえるマエストロ 朝比奈隆の世界

「一軍の将のよう」メッテル指揮に感動し、京都帝国大学法学部に進学

 今年は名指揮者、朝比奈隆が93歳でこの世を去って20年。レコード店にはブルックナーやベートーヴェンなどのCDが並び、本拠地の大阪では記念イベントやFMラジオ特番が控える。生涯現役を貫いた明治生まれのマエストロの魅力を探る。

 時は平成を迎えたころ、80代の朝比奈が2時間立ちっぱなしでパワフルな指揮を終えるとスタンディングオベーションで「ブラボー!」の嵐。舞台エプロンに集まるファンは「信者」同然で、汗だくのオーケストラが退場後も大喝采は鳴り止まない。その様子をステージで背筋をピンと伸ばし、ゆったり見渡す朝比奈は「大明神」の如く、凛として神々しく目に映った。

 最晩年まで、こんな光景が続いた。その指揮はエネルギッシュで貫禄があり個性的。スケールの大きい重厚な響きに心酔する快感は理屈を超えていた。ターボな長寿指揮者は若者のハートも熱くし、「格好いい、おじいさま」「理想の親父」と呼ばれ、客席にはGパンや革ジャン姿も珍しくなかった。チケットはどこもほぼ完売で「朝比奈現象」と言われたほどだ。

 武満徹や伊福部昭らと同様、ほぼ独学で、音楽学校出身ではない。だが博学でポジティブで、現場で腕を磨き続け、生涯に4000回超の指揮をした。

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