阪神が、今年7月に国内フリーエージェント(FA)権を獲得した中日・又吉克樹投手(30)を調査していることが26日、わかった。
今季は八回に岩崎、九回にスアレスという必勝パターンがあったが、七回を投げる投手を固定できなかった。来季、及川やアルカンタラは先発に再転向する可能性もあり、スアレスは2年契約2年目とはいえ、昨季から米大リーグの複数球団が熱視線を送っており、楽観視できない状況だ。
ドラフトで即戦力の大卒投手を3人指名したが、投手は何人いても足りないことはない。そこで注目したのが又吉だ。1年目の2014年から3年連続で60試合以上に登板。サイドスローから投じる150キロ超の直球とスライダーで三振の山を築き、今季も66試合に登板して3勝2敗33ホールド、8セーブ、防御率1・28だった。
年俸も4200万円で球界関係者は「宣言すれば争奪戦になるのは間違いない」と話す。来季こそ優勝へ-。虎の生命線である救援陣の整備と強化は不可欠。そのときに備え、熱視線を注ぐ。
■又吉 克樹(またよし・かつき) 1990(平成2)年11月4日生まれ、30歳。沖縄県出身。西原高では甲子園出場なし。環太平洋大、四国IL香川を経て2014年D2位で中日入団。1年目からリリーフとして3年連続60試合以上に登板。今年7月3日に国内FA権を取得した。通算400試合に登板し、41勝26敗10セーブ、143ホールド、防御率2・86。181センチ、74キロ。右投げ右打ち、年俸4200万円。背番号「16」